モデルズ前提の櫻葉*智潤のお話
BLなのでご注意ください


ー Mside ー














『 俺さ、気になる奴居んだよな 』



久し振りに誘われた食事の席で

アルコールも含んでいつも以上に、優しい表情をしたリーダーに突然告げられた言葉にすぐ反応出来なくて




『ふは、なんつー顔してんだよ』

『え?いや…つか、え?何いきなりどうしたの?』

『何か言いたくなったんだよなー』

『そう、なんだ…?』

『よっしゃ!今日は恋バナでもすっか!』

『は?』




何処でどう、リーダーの中でテンションが上がったのか全く解らないけれど…


にこにこ楽しそうにする姿を見ればまぁ、何でもいっかと思ったから二つ返事で了承したあの日から




「まつじゅーん、飯いかね?」

「え、また?」



目に見えてリーダーからの誘いが増える様になった。




リーダーから聞いた話によると、リーダーが想いを寄せる相手は

リーダーより年下で、しっかりしてるのに何処か抜けてる所もあり実は甘えたがりな面を持つ可愛いらしい人らしい





そして、何より






「んで、そろそろ解ったか?」

「だからぁ…解んないって言ってんじゃん」



俺もメンバーも良く知る人物だって事だけでも驚きなのに




「なぁんで、そんな魅力的な男が誰かわっかんねぇかなぁ?」




まさかの同性相手だったって事が衝撃だった。



俺も相葉くんと付き合ってるから所謂〝 お仲間 〟ではあるんだけど…


まさか同じグループ内で他にも同性愛者が居るなんてと吃驚したけど
それ以上に、俺も相葉くんもリーダーの悩みとか苦しみが解ってあげれる部分がある気がして勝手に嬉しく思ったりした




「悪いけど、それに当て嵌まる奴なんて1人しか居ねぇわ」

「あんだよ?愛しい愛しい相葉ちゃんか?」

「…ねぇ、バカにしてる?」

「んふふふ。してねぇわ」




あの日、初めてリーダーから恋の話を聞いた時


相手は同性だとまで打ち明けてくれた事が、自分を信頼してくれてるみたいで嬉しい反面

自分だけ隠してるのも申し訳ない気がしたから、相葉くんに言っても良いか許可を得る前に勝手に俺達の関係を告げてしまったからリーダーにはもうバレている。




「ねぇ、やっぱさ相葉くんに言おうと思ってんだけど…」

「あー、俺に言った事?」

「うん…」

「まぁ…確かに勝手にバレてるなんて良い気はしないだろうけど」

「だろ?」

「でもさ。目に見えてすっげー気ぃ遣って逆に負担掛けそうだな」

「え…」

「相葉ちゃん、優しいからさ」




そう言ったリーダーの言葉は、俺の胸に重くのし掛かって…


結局、いつも言わないって選択しか出来ないで居た。









「ンあっ…は、潤ちゃん…」


部屋の明かりを消して、2人のモノを擦り合わせてると耳に届く相葉くんの少し鼻に掛かる


けど優しいその声色が大好きで



「は、まー…もっと声出して…」

「ふはっ、ン…潤ちゃんのえっち」



荒くなる息遣いの中で要望通りに声を上げてくれる相葉くんに、柄にも無く甘えたくなる衝動を抑えながら

互いの先走りで濡れたモノを上下に擦ってると高まる射 精感。




「っ、あー…も、出るかもっ…」

「あっ、ンっ…俺も、」




先程よりも響き渡る水音と声に、ちらりと相葉くんを盗み見るといつから見られてたのかばっちり合ってしまった視線。


それに羞恥心が湧き上がって何か言おうとしたら



「ンっ!んふぁ…んん、」

「っは…潤ちゃん、すき…」



突然、絡められた舌が離れた途端に告げられたその言葉も向けられた視線も
相葉くんが与えてくる何もかもが甘くて甘くて…


その甘い快楽に溺れるように、そのまま白濁を吐き出した。





「ほら、じゅーんちゃん」

「…何の真似だっつーの」




にこにこ笑顔で放り出された左腕を見て理解した相葉くんの思考に恥ずかしさと、それに勝る幸せ感が何だか悔しくてつい可愛くない態度を取ってしまう。




だけど




「恋人らしい事させてくれたっていいじゃん!」




潤ちゃんはオレの恋人なんだから!!なんて言ってくる相葉くんの温かさに、そんなものが敵う筈もない訳で



「ったく…めんどくせぇ恋人だな?」

「ひゃははは!そんな恋人が好きなくせにぃ」

「はぁ?まじ自惚れんなっつーの」

「えー?潤ちゃんがオレを自惚れさせてんじゃん」

「んえ?」

「だってさぁ?潤ちゃんがオレに好き好き伝えてくるから」

「…言ってませんけど?」

「口ではね」

「はい?」

「知ってる?目は口程にモノを言うんだよ」



何だかんだ言いながら、満更でも無い俺は相葉くんに腕枕なんかされちゃったりなんかして。


そのまま向かい合う俺の目を見詰めて、優しく微笑ってそんな事を言ってくるから…




「…知ってるよ。ばーか」




これ以上この相葉くんへの恥ずかしい想いが駄々漏れになってたまるかと、ぎゅっと目を閉じれば瞼に優しい感触が降りて来る。



この言いようの無い多幸感かだとか、溢れ出る相葉くんへの愛おしさだとか…

こんな日々が永遠に続くものなんだと、揺るがないものなんだと本気で思っていた







あの時までは。









つづく








✎︎____________

前回の後書きで、モデルズちょっと濃い要素あるよ〜
って予告するの忘れてた:( ;´꒳`;):
でも前回もあったし免疫ついてる…と思ってる( ¨̮ )笑
モデルズちゃん濃い要素はこれにて終了の予定‎𖤐 ̖́-‬
ちゅーとかはあるかも知んない分かんない(・∀・)
(何せまだ書き終えれてないんだもん〜〜〜)