櫻葉のお話。
BLなのでご注意ください。
「あっ!まーたお前ジロジロ見んなよ」
撮影衣装から着替える時、隣の露になった躰に思わず釘付けになってるとそれに気付いた本人
翔ちゃんから注意が入る。
「は、はぁ!?見てないよ!」
「はい嘘ー。お前今すっげぇ見てたじゃん」
「だっ…だってそんな躰さ、見てって言ってるようなもんじゃんか!」
「あっははは!どう言う事だよ」
「うぅ〜……」
だって…だってだって!!
その逞しい腕も、厚い胸板も、綺麗に割れたお腹も
それに何より!
その背中!!そんな綺麗に筋肉って付くの?
ってくらい惚れ惚れする背筋。
その全身が彫刻みたいでつい手が伸びそうになるから、思わず手を後ろに隠す。
「お前も筋肉付いたよな」
「え?」
「昔はヒョロヒョロだったのに」
俺の二の腕に手を伸ばして触れる翔ちゃんの言葉に嬉しくなる。
元々、筋肉が付きにくいのもあったけどここ数年トレーニングをしてるから昔に比べれば躰の造りも体調面でも随分しっかりしたと思う。
「へへっ、そうかな?」
「おう。バランス良く綺麗に付いてる」
「最近ちょっとトレーニング出来てないからあれなんだけどね」
「そか?十分じゃね?」
二の腕に触れてた時の無遠慮さじゃなく
筋に沿うように指先で触れてくる翔ちゃんの手付きに、変な意味がない事なんて解りきってるのに
「っ…」
小さく息を詰めて躰を震わせてしまう。
「俺なんかちょっとサボるとすぐワンパックになっちまうんだけどなー」
「くふふふ。それはサボり過ぎな…っ、」
「お前もシックスパックではないけど割れてるもんなぁ」
平然と喋りながら臍の少し下辺りを指先で撫でる翔ちゃんに内心焦る。
そんな場所そんな触り方されたら違う所が硬くなっちゃうよっ!!!
「胸筋もついたよな」
「っン…」
「これ女ならCくらいあんじゃね?」
俺の硬い胸をバンバン叩いたりするんじゃなく
何故か下から持ち上げるみたいにしたり
「あっ!?ちょ、ばかっ!!」
「あっははは!やべぇ硬くなってね?」
「もう!もうもうもう!!ほんっっとばか!」
「あっははは!ははははっ!!」
わざと胸の尖りの周りを爪先でツゥーと撫でたりしてイジワルして来て、その刺激でツンと主張する尖りを見て揶揄って来たり
そんなんだから
そんな事ばっかして来るから
翔ちゃんのせいで最近のオレは本格的に頭が可笑しくなった。
「…まじか」
「……もうこれやばいよね…」
「工事してまでしょおくんに抱かれてぇんか」
「だから!工事はしないっつーの!!」
〝 翔ちゃんに抱かれたい 〟
なんて恐ろしい願望まで持ち始めてしまって
こんな可哀想な思考を持ち始めたオレを救ってあげて欲しい…そう思って唯一、引いてもドン引き迄はしなさそうなリーダーに話てみた。
「しょおくんには後でおれからせっきょーしとくとして」
「…何でしょーちゃんにお説教?」
「まぁまぁそれは…で、なんで工事?」
「工事はしないよ!しないけど…女の子じゃないと抱かれるのは無理じゃん」
「…そうか?」
「そうだよ!こんな硬い躰の…しかも少しだけどしょーちゃんより大きい男なんてイヤに決まってるもん」
「…そーかー???」
「だから一回でいいの!女の子になってしょーちゃんに抱かれたいなぁって…」
「…しょおくん一回で済むかな」
「え?」
「ん?いやいや。……女の子なぁー」
こんな馬鹿げた願いが叶う訳がないのは解ってるんだけど
叶わないって解ってるからこそつい、願ってしまうんだろうなとオレが可笑しくなった原因の翔ちゃんを想いながら溜め息を吐いた。
つづく
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翔くんの筋肉だいすき雅紀くん♡♡
いつかの会報で暴露してましたもんね。
翔くんの好きな所は?
(*‘◇‘)筋肉とー…全て♡
(他メンの時は「全て♡」発言なし)
こあくまさきに頭を抱えましたね。