12時頃 PICUへ


ドレンを1つ抜いている、とのことで

エレベーターホールで待機


20分程で、PICU の看護師さんが

『終わりました』

と、声をかけてくださる。


手を洗い、消毒を手にすりこんで

サクのベッドへと向かう。


ギャッチアップし、

相変わらず、

唾をブクブクと口から出しては

ティッシュでぬぐっていた。


粘りけのある唾がでてきていて

飲み込むと咳あげる。

喉も痰がきれず、気持ち悪いようで

1日中、この調子。


お粥、柔らかめの食事、

を、出してくれているが、

咀嚼もクチャクチャ嫌そうに食べ

飲み込んでも咳あげるので

すぐ嫌になり、

『もういらない』

と、いう。


離乳食を始めたばかりの赤ちゃんみたいに

口に入れても口角からダラダラと出す。


そのくせ、

みかん食べたい

カップ麺食べたい

お茶漬け食べたい

と、謎に要求してくる。


お粥がクリアできないと、

普通のごはんにできないよ。

と、説得するが聞く耳持たず


結局、鼻から入れている管から

ラコールのような栄養を200cc注入になる。


酸素はカニューラから2Lで

Spo2は96%くらい。


昨日から、

こころの診療科の先生が

サクの精神面のサポートを開始してくださる。


昼夜逆転していて、

夜中、せん妄の症状がある。


私の目の色は何色?

私、ロボットにならない?


など、聞いてくることがある。


1週間呼吸器で眠っており、

まだ、ドレンや、バルン

点滴も両腕と左の首に入っている。

痛みを感じないように

麻酔で管理してくださっている。


今回の入院で2回、開胸していて

傷口の色は、濃い

そして、ドレンもあるためお腹に力が入りにくい

だから、

咳をお腹に力入れてできない。

そのため、

エヘン、と咳をさせたり

なるべく痰をあげれるように促すが

本人は、途中で疲れや、気力がなく

やめてしまう。

かと言って吸引してもらっても、

チューブの先を歯で噛み邪魔をする。

看護師さんによっては、

自分でチューブを持たせてくれてやらせてくれる

するとなんとなく、

自分で口の中でチューブをグルグルする


なるべく起きててもらおうと

DVDをレンタルしてきたり、

TVの録画ができるタブレットに好きな番組を録画して

見させる。




自分の無力を思い知る。

看護師さん達は

お母さんがそばに居てくれるのが

本人、何より心強いですよ。

と、

言ってくれるが

あんまり、そうは思わない。


その日初めてPICUへ入って

いそいそとベッドの近くへ行っても

無反応、無症状。


小さく、か細いながらも声は出るのに

看護師さんの

吸引する?

ギャッチアップして座っているのでズリ落ちてくるので

座り直す?

などの問いかけに、

首を縦にふったり横にふるだけなので


声を出すのも、喉のリハビリだから

1回1回声出すようにして

と、声出すのを促すも

首を横にふる


ベッドに居るだけで精一杯なのかもしれない

だけど、

食べたい物が食べれるように

少しずつ頑張ろう、と言う気持ちがないみたいで


イライラする。