その後、大西さんと少し話した。
そしてとても気になることがあったので、少し迷ったが聞いてみることにした。
「大西さん。大西さんは辛くないの?」
「何が?」
「皆にハブられて、辛くないの?」
「んー・・・」
大西さんは少し考えるそぶりを見せた。
「辛くないって言うたら嘘になるけど、関西弁はもうどうーしようもないからなぁ」
――――――どうしようもない。
それで済ませることが出来るなんて・・・大西さんは強いな。
それに比べて私ときたら、苦手意識している人たちにハブられるのを怖がるなんて、なんて弱いんだろうか。
「・・・・・佐藤さんは気にせんでええんやで?」
私の考えに気付いたのか、大西さんは笑顔でそう言った。
私は驚いて大西さんの方を見た。
「うちのことなんか気にしてたら、佐藤さんまでハブられるで?」
「・・・なんでそんなことが言えるの?」
「そら、うちは佐藤さんの気持ちよぉ分かるから」
この人は何を言っているのか。
私みたいな弱虫と、人のことを心配できる大西さんとでは、考えなんて対極に等しいだろうに。
少し苛立ちを思えたが、次の瞬間、苛立ちなど一瞬で吹き飛んだ。
「うちの前の学校でイジメられてる女の子おったんよ。主犯格はうちと一緒に折ったグループの子ら。いじめはアカンってわかってた。でもグループの子らからハブられんのが怖かった。だから見て見ぬふりしてた。」
少し視線を上げて、大西さんは語った。
そして、一番衝撃的なことを私は聞いた。
「その女の子は自殺してもぉた」
