しかプロ第3回公演『アポロンは恋がお得意』無事終演いたしました!
たくさんのご来場、誠にありがとうございました⭐︎
余韻に浸ってふわふわしているうち、気づけば初日から1週間も経ってしまいました…
ご挨拶が遅くなってしまいごめんなさい💦
ちょっと落ち着いてきたので、公演の写真なんかを載せつつ振り返りを。
今公演がスタートしたのは昨年10月。
次女を出産した産院で、2年かけて練りに練っていた脚本の構想を全削除したところから、でした(笑)
実はものすごーく重いサスペンス書いてたんですよ。心がズーンと沈む感じのやつ。
重すぎてやめました(笑)あれはあれでまたやりたいけど…今ではないなとw
で、一から書き直してみたら
このような仕上がりになりました。
なんだこのわけわかんないシーン(笑)
(アポ恋のめちゃくちゃ感が詰まっていて好きなんですよこの写真)
(ヒロインオブヒロインにバックハグしてもらえてデレる四方。ご褒美をありがとう)
いやいや、全体的にわけわかんない展開だらけで客席の皆様はさぞドキドキされたでしょう。
私も書きながらドキドキしてました。
毎度、脚本を書くときは「キャラが勝手に動く」んですが、
今回の12人は本当に好き勝手やってくれちゃいまして。
私にも予想がつかなかった奇跡がわんさか生まれましたw
(多分一番好き勝手動いてくれた人たち。笑 彼らはどこにいくんだろうと脚本家は心配してましたw)
サスペンス&コメディというジャンルが書きたかったので
はっきりいって恋愛要素はオマケでしかなくて。
婚活パーティが舞台だし、仕方なく?という感覚で書き始めたんですが、
出来上がってみたら過去作イチのラブストーリーになりました。…なってたよね?笑
思いもよらないあれこれを経てうまれた脚本だったので、最初は本当に不安でしかなくて。
稽古開始日には「この本、みんなに気に入ってもらえるかしら?」とリアルに胃を壊してたんですが
初読みで通してみて確信しました。
「これ、勝ち確じゃん!!」
(この黒田さん腹立つねー!腹立つわー!大好物だけど!笑)
この本、こんな面白かったんか!と私が一番びっくりしてたと思います。
キャストの皆さんの声でキャラクターに命が吹き込まれた瞬間に
アポ恋の世界がぶわぁっとカラフルになったのを体感しました。
この本で、このキャストでよかったとここまで感じた公演は初めてかもしれません。
(本の段階で一番心配だったシーン。笑 ここまでしていいんか?の極みでしたw)
キャスティングは毎回楽しくも緊張する作業。
(余談ですが、今回は台本上のとある縛りに割と苦しめられました…w)
今作はみんなキャラが濃かったので、「テレビに出てる俳優さんならこの人かこの人?」みたいなイメージを持ちつつ
そこになるべく近づける様に、とお一方ずつお声がけしていったのですが…
今やどの役も、ほかのどんな有名俳優にもできるわけないぞ、と自信を持って言えます。
終演後も「あの人のあの役は最高でした!」とか感想いただいては
せやろ!せやろ!とMAXドヤ顔でした。
みんなすっごく輝いてたでしょ?
(私的、最強のエモシーン。写真見るだけでときめく。思春期が蘇る。)
稽古期間は本当にただただ幸せな日々でした。
始まった直後から、終わるのが寂しくなるくらい。
大好きな人たちが稽古場にいて、一緒に考えてくれて、悩んでくれて、
なにより思い切り笑ってくれて。
最後まで楽しみながら作品作りができたのが何より嬉しかったです。
頼りない演出でしたが、皆さんのおかげで
ゲラゲラ笑えるシーンも
ハラハラ緊張しちゃうシーンも
ドキドキときめくシーンも
たーくさんできました。
あ!そうそう!
今回はスタッフワークがストーリーや演出そのものに関わる割合も特に大きい公演でした。
会場装飾はじめ、"それっぽい"空気を演出するのに不可欠だった細々とした美術や
リアリティは崩さずにそっと雰囲気を盛り上げ、時間の流れまで操ってくれた音響効果、
実は出演者の中に紛れ込んでいただいていた受付・会場スタッフさん……
スタッフさんを"裏方"と呼ばせない公演がずーっとやりたくて
今回はその夢を全部詰め込ませてもらいました。
「現実と演劇の境目がわからなくなった」との嬉しすぎるご感想は
私の理想が叶った何よりの証明だったなと思います。
あ、あと番号札ね!
正直あんなに皆さんつけてくださると思ってませんでした(笑)
ありがとうございました。
舞台側から見た皆さんは完璧にアポ恋の出演者でしたよ♡巻き込んでごめんなさいw
(テーマソング&エンディング、バチバチにかっこよかったでしょ?)
演劇は総合芸術とも呼ばれています。
脚本、演技だけでなく、スタッフワークや細かい演出の部分まで
色々な技術、才能がぎゅっと詰め込まれて一つの作品が完成する…
初めて演劇を見た幼少期から私はこの"スペシャリスト大集合!"感に焦がれてきたんだと思います。
(オープニング映像キャストの皆さん。短時間であれだけのおもしろシーンを撮りつくせたのは彼らのおかげ!)
今作のキャストもスタッフも、本当に天才たちの集まりで
私の焦がれた演劇の力…"えんの力"を見事に表現してくれました。
もうこんな作品作れないんじゃないかと不安になっているくらいです。
語っても語っても語り尽くせませんが、とにかく言えることは
本当にアポ恋やってよかった!!
しかプロはじめてよかった!!!
演劇に、仲間たちに、本気で恋をした2ヶ月間でした。
関西で演劇はラスト…なんて言っちまいましたが、
なんと次の台本の構想が頭に浮かんできてしまいました。
…私はどうやら思ったよりも諦めが悪い人間だったみたいです。
すぐにと言うわけにはいきませんが、まぁまたそのうち。忘れた頃に。いや、忘れないで欲しいけど(笑)
これからもしかプロは、そしてアポ恋メンバーは走り続けます⭐︎
またどこかで会えることを祈って……
えんの力はインフィニティ!