アベマTVの特集を見てあまりに見入ってしまいました。
東京大学で中邑(なかむら)教授が
主催する異才発掘プロジェクトのROCKET は以前から
面白いなと思いネットでよく見ていたのですが
この特集でこのROCKET の活動を見て
感動のようなものを覚えました。
現代の日本の子供たちの多くに一度は見て欲しい動画。
幼児教育などが日本でも流行っていて我が家の子を天才に的なビジネスで
利益を上げたい企業は多いものの、ほぼ企業が儲ける
ためだけのものであり、
根本的に天才を受け入れる土壌に寛容的ではないのが
日本の社会だったりします。
このドキュメンタリーで出てくる少年はアスペルガー症候群で
日本の学校生活では適応できずに不登校になったそうですが
アスペルガーやPDHDなど発達障害で
現在社会で突出した才能を持つ人は実はとても多いのです。
例で言えばビルゲイツ、スティーブジョブズ、堀江貴文、
勝間和代、など。昔で言えばアインシュタインなどもそうです。
上記の記事でも詳しく書きましたが
自分が子供の頃は少なくとも「発達障害」という言葉は存在
しなかったですし障害認定するのは危険な発想なのです。
こんな人、普通にたくさんいますよね。発達障害というか
こういう性格の人だと思うのですが。
今、思い出したのが今からちょうど4年前にドミニカ共和国を訪れて
我が家にも遊びに来てくれた2人の投資家の方がいました。
そのうちの1人は日本でも多くの書籍を出しているその業界では
まぁまぁ知られている方ですが性格的には自らを「発達障害」と
伝えていました。うちで夕飯を食べて皆で話をしていた横で
ソファで酔っ払い大の字で寝てしまうという場面を見ましたが
特に嫌な気分にはなりませんでした。
文字が正確にかけないという学習障害を抱えているこの動画の
主人公。
ただ一方でこれからの時代はますます「字を書かないといけない場面」
というのが急速に減っていく時代だったりします。
現代の学校は時代に合わないことが多すぎており、教育という
分野が最も遅れているのです。
東大のキャンパスに子供達が呼ばれて
「社会性」についての説明を中邑(なかむら)教授が
議論の輪を進めているシーン。これもとても面白い。
「人間の社会性」というのはとても不思議なもので
これ一冊で本が書けてしまうぐらい奥が深い
話ですが今からのスマホやネットネイティブの子供達の時代は
我々の時代で要求されていた種類の
「社会性」は必要なくなり異なる種類の社会性が必要とされる
のではという「仮説」が自分の考えです。
僕らが小さい頃から必要とされてきた「社会性」はざっくり
言ってしまうと大半は「会社員」として雇われるために
必要な社会性です。
また労働者として雇われるという形態が人類に根付いたのはここ
数十年ぐらいで人類の歴史としては産業革命以降に
できた形態ですが情報化社会によりこの市場そのものは急速に
小さくなっていくと言われています。
(戦前の日本人なども大半は「農家「「うどん屋」とか「靴修理屋」などの
いわゆる家業をしている人が大半でした)
実は今まさに登場しているのは「ネット社会の新しい社会性」というは
出てきているなと感じています。例えばユーチューバーとして
活躍して成果を出している人やtiktok などのSNSで収益を出している
人たちは「ネット社会での伝え方、見せ方」などにとても
気を使っていますし、これは長くやり続けている人がどうしても
有利な分野です。個人のエンパワーメント化と社会性とでもいいましょうか。
最近では農林水産省の役人がユーチューバーとして発信していて
その上で省内のルールとの関係でどう気をつけているか、みたいな
動画が拡散されていました。
おそらくですが今後どのような仕事に携わっていても、また
それが仮に雇われている立場でも常に個人で発信する能力が
試される場はこれまで以上に増えますし、既にそこには
新しい社会性の必要性が生まれています。
この動画の中で東中邑(なかむら)教授が
「普通って何か、変わっているって何か」などを天才達に
問い、その後障害について議論させるシーンなども
興味深い。
(ちなみに身体的な障害で言えば修道士の
フランシスコ・ザビエルがかつての日本に眼鏡を
献上するまでは日本では「近視」は重度の障害扱いでした)
「普通とは何か」「平等とは何か」
「平均って何か」という議論はちょうど以前にネットの
対談である方としたのですがとても面白い話です。
人の技術を拡張して手や足だけでなく脳の動きを補完する、
まさに近視を補完するメガネのレベルにまで持っていくという
技術は日進月歩で進んでいます。
この動画の後半で子供達に議論させるシーンである子が
「義手をつけることは進化と一緒」と発言していた子が
いてまさに拡張技術に携わる人が目指している
確信的な部分です。









