最近、小さい子供の相手をしているとすごく思うのが
「男と女は完全に違う生き物だな」ということです。
生まれた子供が1人目が女の子で2人目が男の子だったのですが
男の子はまー、好きなものから動きから、なんだったら
日々の生態系そのものが全然違うな、と。
我が家の場合はそれに加えて性格も全く逆のタイプだからか
更に実感中。
男の子はやっぱり目が話せないというか毎日体のどこかを
ぶつけて傷をおうし、バタバタ動く領域が女の子の3倍ぐらい
動き回る。あと、ツボに入る言葉も全然違うし、好きなものは
乗り物、怪獣、ロボットで人形は興味なし、というか人形は
投げたり、振り回したりするためのおもちゃ。
女性の思考は全然違うんだなと、実感したのは恥ずかしながら今の奥さん
と一緒に住むようになった後でした。もう10年以上も前になりますが
お世話になった会社を退職してドミニカ共和国に戻り、自分で最初は
細々と仕事をするようになりました。もちろん日々のお金はない中で
家族を養うために毎日日銭を稼ぐのですが2週間ぐらいまでの
食べるものは何とかなる、ただ2週間後の食べるものをまた今日もお金を
何かで稼がないといけない、という生活でしたので自分の当時の頭の中は「いかにして
ビジネスを急ピッチで立ち上げていき収入を増やすか」ということで
毎日頭がいっぱいでした。
そんな中、田舎からお義母さんが「食べるものに困っている」ということを
知って野菜やキャッサバ(中南米ではユカと呼ばれる食べ物』をたくさん
持参して泊まりにきてくれて1週間ぐらい滞在して料理を作ってくれたり
したことがあるのですが、、、、
ある日、お義母さんに改まった感じで「ちょっと話したいことがあるのですが」
と言われました。
自分は「一緒に住んでいるものの、生活にも困っているし、本当に
2人はやっていけるのか」的な話かな、、、と。
まずいな、と思いながら、彼女に聞かれたことが
「娘はちゃんと家の家事、料理や掃除などしっかりできていますか、
彼女に対して不満などないですか」という質問でした。
今でもその時の光景はハッキリ覚えていますが「女性というはそんなことが
気になるものなんだ、、、」と驚いた記憶があります。
お義母さんのお人柄もあったと思いますが、自分は正直ビジネスと
日銭のことで頭がいっぱいでした。目の前の2週間を生き残らないと次の2週間は
自分の中では存在もしない、という刹那的な感覚で毎日を過ごしていました。
何となくですが次々と倒れてくるものに巻き込まれないように走り抜けないと
いけないとう不思議なプレッシャーの中で生きていました。
当時住んでいたアパートには小さいテラスがあり、その窓からはスーパーマーケット
と数軒の家が並ぶ光景が見えました。毎日そこから外を見ては
「自分は必ず生き残る」と強く思っていたせいか、
不思議なくらいそのアパートの小さいテラスから見える
光景は目に焼き付いています。
「ドミニカ共和国」と言われた時に自分の頭の中に
最初に浮かぶ光景はなぜか今でもそのアパートからの景色
だったりするのです。
そういう生活をしていた中でお義母さんからの上記の一言は
印象的でした。自分の中で「少しの癒し」になりましたし、
家での奥さんの掃除ができているか、とか
考えたこともありませんでしたので女性という生き物を少し
理解したような気がした瞬間でした。
