自分が住んでいるドミニカ共和国の人口は約1200万人で
日本の人口の10分の1。
にも関わらず、コロナ感染者数は日本の1.5倍にあたる12万人
にあたります。分かりやすく説明すると日本人が1人コロナに感染
するたびにドミニカ人は一気に15人も感染していることになります。
日本では自分はまだ直接の知り合いや家族が感染したという話は聞きません
し、知り合いのそのまた知り合い、ぐらいでもまだ聞いたことないです。
それなので日本のケースだとまだ感染の話が遠い話ですが、ドミニカでは
直接の知り合いがすでに5、6人感染しており、知り合いの知り合いが
1人亡くなっているという状況です。
そう考えるとドミニカ共和国の方が「コロナがより身近」なわけで注意する
度合いも高いと感じます。
また最近かなりメディアでも騒がれていますがアジア系の人種とそれ以外の
欧米(中南米も含む)の死亡率の差がとても開いている件。日本でも韓国でも
シンガポール、ベトナム、タイなど死亡者数がとても低いことは医療システム
の違いだけで説明できるものではなく、(差の度合いが高すぎるので)
遺伝子の関係が高いと。特に日本を含む東アジアは群を抜いて死亡率は低く、
自分も見ていてこれは思ったのですが10倍とか開いている
国はまず医療システムの差でそんなに開かないので遺伝子でしか
説明できないかなと。
この遺伝子説は様々な研究者がネットで諸説を述べていると思います。
具体的なデータ説明などは分かりませんが歴史的に見ても東アジアは
人の往来が入り疫病で何か人種が途絶えたという歴史がないですし、
中国は紀元前から大陸や海から東西の交易で様々な人種の往来があり、
免疫交配が進んでいた。
この辺りは、ほんの400年ほど前の「最近」の時代に
中南米の地域がコロンブスの時代に欧州からのペストなどの菌が入り、
アステカやインカの人種が絶滅した歴史があることや
黒死病で欧州の人口が3分の1になった
ことがある国などが欧州や中南米にある、という見地から見ても
何か納得がいくような気がします。
欧州の美術館の中には黒死病(ペスト)を扱った絵画なども
けっこう見ることができます。これはスペインのプラド美術館にある
黒死病の代表的な作品で「死の勝利」。
フランドル地方(今のオランダ)の画家であるピーテル・ブリューゲル
が書いた作品で当時の西ヨーロッパの人口の3分の1がこのペストに
より亡くなったというのだからその時代のヨーロッパ人の思想に
かなり影響を与えたと思われます。
(自殺者と死亡率)
一方で東アジア、特に日本や韓国逆に問題になっているのは経済をそろそろ
優先させていかないとコロナの死亡者数どころではない死亡者数が
増えるという話です。
(リクルートワークスのサイトより)
上記はリクルートのサイトからの記事ですが失業率が
2、7%上昇すると今年は25000人、
来年は自殺者数が50000人弱の自殺者数が増えるそうです。。。。
えっ、、、、コロナの死者数どころではない、、、
コロナの死者数の30倍以上の死者数が出るということです。
経済を犠牲にしてコロナの死者数を減らして、その30倍の
死者数を増やす、これは政治的には当然間違っていますが
ここが今の日本の舵取りの難しいところというか、政治家は
「だからコロナ対策よりも経済対策を優先させる」
という決断ができない構造があります。
日本だけでなく欧州もそうですが、政治家はみんな今段階では
本当は経済優先させないといけないのは分かってはいるし、
ブラジルの大統領の決断の気持ちももちろん分かっているのですが
ここが、、、、人口比率で高齢者が多い国の舵取りの難しさというか。
最大の有権者は高齢者ですし、また行動経済学の見地から見ても
1)コロナの死=直接の死であり人間の脳にショックが大きい
(悪いイメージが脳に残りやすい=政治家のイメージ戦略として大きなマイナス)
2)失業率から見た自殺=間接的な死であり、脳のショックが
コロナの死と比べてやや下がる
という比較になります。事実のデータは別にして
人間の脳から見て「恐怖を感じやすい」のは1の方が
より強いということです。
特に人口ピラミッドで高齢者比率が多い国は、国民に1)の恐怖心が
芽生えてしまうと政治動向の影響は計り知れないと想像します。
それにより、経済回復ができずに、
全体の死者数は本来防げたパーセンテージより飛躍的に増やしてしまう
という「不都合な真実」が起きている、というのが現在どこの
国でも起きつつあるという難しい状況です。
人の往来に制限があるというのがここまで世界を変えてしまう、生活すらも
厳しいものにしてしまう中でコロナのワクチンが普及されて
1日でも早く日常に戻ることを心から願いたいです。


