最近は非言語コミュニケーションという分野の研究が以前に比べて大分
進んでいます。米国ではノンバーバル(Non Verval ) と言われる分野は
日本語でも様々な書籍が日本語訳されて書店にも出てきていますが、
脳科学とも関係していて結構ホットな分野のひとつです。

この非言語コミュニケーションは意識しないで反射的に行われるので
抑制するのが通常の動作に比べて困難と言われていますが、幼児の場合
その代表的なものが「泣く」ことです。

特に0歳、1歳、2歳ぐらいの幼児は大人から見ると「どうやったらこんなに
瞬間的に涙が出るんだろう」と不思議に思うぐらいです。
泣く=瞬間的にあふれ出る大粒の涙が、見ていてとても不思議で、なぜそんな
ことが君らにはできるの??という感じでしたが
3歳半をすぎて少しづつ面白い変化が出てきたのが、泣くこと、というか
涙を出す能力が明らかに以前より困難になってきたことです。

2歳ぐらいすぎると幼児は嘘泣きというかわざと泣いて親の注意をひくような動作が
多くなりますが、この嘘泣きも2歳-3歳初期はとても自然に泣いているので
普段一緒に過ごしてないと、見分けがつきづらいですが最近は
娘が大人の注意をひくために泣いたりした時に(嘘泣きした時にも)、
何となく不自然な泣き方というか、
激しくどこかにぶつけた際などの「本気泣き」の時とはちょっと違うのです。

特に言語の発達とキレイに反比例する形で、泣く能力が減少していくというか
赤ちゃん時期のように瞬間的には涙が出づらくなってくるのでこれが興味深いです。
単純に言語能力が発達してくると言葉により物事を大人側に伝えることが
より容易になるので非言語コミュニケーションの必要性が薄れるから、こちらの
能力はなくなっていくのでしょうけど、自分の娘でしか例を見てないので
まだ自分の予想の域を出ないですが。

幼児の泣くことをテーマにしたノンバーバルコミュニケーションは
様々な論文が出ている
のですが残念ながら言語の発達との相関性をテーマにしたものは未だに
未解決というか、きちんとした論文研究は発表されてないのですが
誰かが研究対象にして、調べれば結構面白いのではと思います。