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ドミニカの銀行に来ていますがすごく人が多くて凹み。

1週間ぐらい前にインドネシアのジャカルタに所用で海外送金をしたのですが現地の銀行から
到着してないと言われてしまいました。
こちらの銀行からは出金しているのでお金が宙に浮いてしまった形です。

遠くの国にお金を送金したら到着しない、こういう場合は向こう側(今回はインドネシア)
の銀行から言われるのは通常「我々の銀行にはCreditされてない(入金されてない)、
だからドミニカの銀行に問い合わせて欲しい。我々の責任ではない」
そしてドミニカの銀行に問い合わせると
大抵言われるのは「こちらの口座からはもう出金されているので我々の責任ではない」と
なりがちです。
慣れてないとこういう事態は「紛失」を連想させてしまいますがもちろん
そんなことはないです。

「海外送金」と言う言葉がなんとなくお金を封筒に入れて送るみたいなイメージを
連想させてしまうので名前があまりよくないと思うですがお金はバーチャルな
データを変更するだけのやり取りなので実際に国を超えて移動したりすることはもちろん
ありません。
数年前にある日本人の方が相談に来られてどうしましたかと
聞くと割と大きな額を日本に送ったら同じケースで宙に浮いてしまってどうしよう、
訴える必要があるかみたいなことがありましたが
「紛失だけは絶対ないですので全然大丈夫ですよ」と話させて頂いたことがあります。

自分の経験上、こういうケースで9割方、到着しない原因になっているのは
間に入る中継銀行やコルレス銀行と言われるものです。



銀行間の国際金融の世界では中継銀行(Intermediate Bank) というものがあります。
この銀行は例えばドミニカからインドネシアのような
通貨がマイナーな国、もしくはその国自体の信用力が落ちる場合などに
送金する場合は特によく出てくるのですが
送金する際の中継として間に入る銀行です。

例えばインドネシアの通貨はルピアですがこの通貨を
ドミニカで持っていても使い道がないです。
そこでドミニカの銀行はこれらの通貨を運用している銀行を中継銀行
として送金していくのです。

よくニュースなどでニューヨークやロンドン、、香港、最近ではシンガポールなどは
国際金融の中心などと聞くことがあると思いますがこれらの都市では多くの国からの資金が集まってきている
ためそこには当然マイナーな通貨の国も含みますので
より多くの中継銀行やコルレス銀行が中継として使われることが多いです。
そして多くのこのような銀行を持てれば更に世界中からお金も集まりますし
もちろんその決済には手数料も発生しますので
金融の中心としてもこれらの都市は外貨を得たり国としての収入を増やすこともできます。
もちろん彼らが金融立国として稼ぐのはコルレスとしての機能だけではなく投資、デリバティブ、
世界中の証券を扱うためより多くの投資家のお金も集めることができるのです。
シンガポールのような人口が500万人しかいなく大した産業がない国が
世界の外貨準備高で第10位なのは金融立国として上記のように外貨を稼ぐことができているからです。
500万人というとちょうどサントドミンゴぐらいの人口数。


今回は自分も中継となったのはニューヨークの銀行でした。
そしてこのニューヨークの中継銀行のシステム内の記帳の段階でミスがあり正しく
送金されていなかったのです。
海外送金のフォームには必ず「SWIFT」と呼ばれるコードがありそれを記載しなければ
なりません。これは金融機関の「住所」と同じ役割をします。
(アメリカの場合はSWIFTに加えてABAナンバーと言うのがありますが同じ役割です)



それでも日本や他の国でもそうなのですが
未だに銀行に来て海外に送金する場合は「紙」のフォームに記載して
みたいにして海外送金しないといけない銀行がほとんどで
店頭に出向く必要もあり何でここだけすごくアナログなんだろうと思います。
また午後15時を過ぎると海外送金の取引はできないですし土曜もできません。
海外送金の話があるびに今のインターネット全盛の時代に銀行のこの不便さって
どうなのだろうと毎回強く思います。
とくに毎回店頭に出向いて順番待ちしないといけないとか
どうなのだろうと疑問に思ったりも。


日本でもLINEが決済サービスを利用しましたがビットコインなどバーチャル通貨との
相性も良さそうだし
少しづつですが世界で「銀行」を必要としなくなるような仕組みができてくる、
そのほうが手数料も少なくて済みますし何よりもいちいち店頭に行ったり
送金時間を気にする必要もないし
こういう流れは今後も変わらないと思います。

そういう中で
最近日本のニュースでも下記のように銀行振り込みが1時間延長になって
16時まで、土曜も対応とかいうニュースがあったのですがそれを見て
何時と言う議論よりもそもそもがすごく遅れてるような感覚がすごいします。


http://www.nikkei.com/article/DGKDASGC09H0N_Z01C14A0MM8000/

今はまだ日本の資産の多くを「高齢者」が所有していますので
問題ないのだと思いますがやがて多くの資産が若い世代に移転していったり
商業取引の主役が今、インターネットネイティブで生まれてきた世代に
移行していくと銀行がいまだに
こういう議論をしているようだと時代に取り残されていく感がすごくします。



日本ではネガティブなイメージが定着してしまったビットコインも例えば
南米で今、債務危機に陥っているアルゼンチンなどでは流行りつつあります。

http://blogos.com/article/93010/

アルゼンチンの通貨よりは信用できると皆が考えたからだと思いますがこれは似たように
債務危機にある地中海のキプロスでもビットコイン人気が起きています

ビットコインであれば送金の手数料も銀行より大幅に安いですし送金するのに
銀行みたいにあれこれ質問されたり店頭で待つ必要もない。
世界では今後も確実にビットコインの使用者が増えていくはずです。というのも
今後の10年でさらに多くの世界でお札がすられていき紙幣の価値が落ちていくからです。
自分が日本の報道でも「これはひどいな」と思ったのがビットコインがいかにも
詐欺のように報道していたケースがありましたが詐欺以前の話として
「お金」というのは商品を交換する「手段」なだけでそれ自体に何か価値があるわけではないので
究極的にはお互いの合意があれば何を使い交換するかは自由なのです。
この本質がとても大事です。
ただ使用者が少なければ当然価値の変動は激しくなりますし世界で今後多くの人が使われれば
多くの店でもビットコインの受け付けも可能になるし使用人口が増える、そうでなく
他のもう少し便利なものができてしまえばそれにとってかわられる、
ただそれだけのことなのです。



ビットコインがもっと流通すれば銀行を介さない決済が更に増えるのではないかと。
更にアフリカなどは今、この金融に関してはすごく面白いことがおきていて
第3者への支払い送金では銀行を介さずに携帯電話を使ったSNSメッセージで送金
できるという機能でケニアで始まったこのサービスはアフリカでガーナやタンザニアなどでも
広まりつつあるそうです。
今、中南米で有名な「Tigo」というブランドの携帯電話サービスをしているミリコムという
会社がありますが彼らは本社はルクセンブルクにあるのですが
この携帯での決済機能をタンザニアやルワンダなどで広めていっているそうです。

アフリカ人は銀行口座をまともに持ってない人が多かったそうでそこにこういう携帯を使った
サービスが登場したので元々銀行への先入観がないアフリカ人の間では
携帯で決済する方が銀行でまったりもしないし便利と言うことで広まったのだとか。
アフリカ人が元々銀行の口座を持ってないので先入観がなかったというのが大きなポイントだと
思いますが今後典型的なリバースイノベーションとして携帯での決済は日本を始めとした
先進国でも広がっていきそうです。 















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知り合いにカレーをたくさんもらいましたので最近毎日カレー食べて
イチローみたいな生活してます。
この日はアサリとイカのシーフードカレー。












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