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この日のボリビアは朝から大騒ぎだった。
朝一でホテルには知り合いからの電話がかかり、「外では大変なことになっているぞ」
とのこと。
タクシーやバスの交通機関のドライバーの組合が運賃の値上げ交渉を巡って
ストライキを起こしたものでそれがひどくなり暴動に発展していたため
外にはこのような警官隊や軍隊が出動していました。














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様々な道路でタイヤが燃やされ投石と共にストライキの行進が行われ大騒ぎで
街中は暴動に発展していた。
独立以来、200回近いクーデターと暴動が行われたボリビア。
暴動とストライキは頻繁に行われる。











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非常に頭が痛い問題は様々な主要な道路がこのようにバスや10人乗りの商用バンで
ふさがれてしまい、交通網が完全に麻痺状態に陥ってしまったことだ。

ボリビアの首都ラパスは高地に面していますが「すり鉢状」の独特の構造をしているため
山頂から下部の中心都市を結ぶいくつかの通りを封鎖されると
外にも出れないし、中にも入れない状態になります。
中心部に宿泊している場合はラパス中心部から外へ出ることが不可能になるのです。
(他都市からの道路も封鎖されるため物資などの流通も完全にストップされます)

現大統領であるエボ・モラレスが2005年に先住民のリーダーとして
野党第一党であるMAS(左翼先住民社会政党、通称「コカ党」)を率いて
出馬したときも同じ方法で街中を封鎖したそうですが
このような路上封鎖は頻繁に行われるようで長くなると1週間、2週間とおこなわる
ことがあるそうだ。








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ラパスから裏道を通り、山をひとつ越えて目的地の山頂付近に向かおうとしましたが
最後の望みの裏道もこのようにふさがれていた。










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仕方なくボリビアの中心部近くにいるボリビア人と南部のカラコト地区へ行き
落ち着いた場所で話し合いをすることに。










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カラコト地区の方でも路上ではストライキが行われており軍隊とストライキを
起こしていた人たちが対峙して面倒なことになっていた。









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カラコトの町のこの通りで
突然、歩道から3人の男たちが飛び出して前をふさいできました。
1人は大きな石を持ち、もう1人は長い竹槍のようなものを持っていましたので
にわかに我々の車内にも緊張が走りました。

以前にドミニカでもストライキに遭遇したことがありますが投石は
当然のように行われますが長い竹槍での威嚇は初めて見ました。

http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/61888880.html


右前の車がタクシーで客を乗せていたためタクシー組合の協定でストライキに突入
しているのに営業をするなということでタクシーから出てきた
運転手と話し合いをしていましたが
さすがに運転手も男3人に大きな石と竹槍みたいなものを持って囲まれたら
降参という感じでその場で客を降ろして事なきを得ていました。









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この夜はカラコト地区にある日本食屋「NEW TOKYO」で鍋焼きうどん。
この「NEW TOKYO」は以前はラパスの中心部にありましたがカラコト地区に
引っ越していました。ここの鍋焼きうどんはお勧め。



そのウドンを食べながら明日のことで頭を悩ませていました。
というのも明日はボリビア第二の都市、サンタクルスへ移動予定で
すでに飛行機チケットも購入していました。
空港がある山頂へ行く道はすべての通りが完全に封鎖されていて
明日の飛行機にこのままだと乗れない。
サンタクルスの空港には知り合いが迎えに来ることになっていましたが
ラパスの暴動を聞きつけており「今回どうする」という話に。

問題はこの暴動ストライキがいつまで続くかまだ確定していないことだ。
一緒にいたボリビア人家族が言うには明日はまだ封鎖がとけないだろうと。
これは痛い。
明日からのサンタクルスは非常に重要な話し合いが含まれていたメイン所の
ひとつだったからだ。今回行けなかったというのは避けたい。
いろいろ考えた末、ホテルに帰り相談してみると
「早朝であれば検問が手薄だからいけるかも」と。

とりあえずホテルのタクシー運転手を呼んで「早朝に出れば検問手薄みたいだけど、、、」
と聞いたら「全然いけるよ、俺のタクシーはベンチシートだから体を隠すことができるし」と。
こういう時のラテン人の楽観的なこのノリは頼もしいような気もする。
(それでユンガスの谷から車で落ちてしまうのかもしれませんが。。。)










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というわけで早朝3時に起きてホテルを出発。
ラパス山頂の空港を目指します。

目の前に1台の同じホテルタクシーのVanと2台隊列を組んで進む。
上のドミニカのストライキの場面も書きましたがストライキの封鎖の検問を突破するのには
車1台で行かずにできるだけ多くの車で隊列を組んだほうがいいのだ。
古今東西、生きとし生けるものが強者や捕食者から身を守るための知恵はどこも
同じだ。

タクシーはベンチシート式でイスの裏に身をひそめると
フロントからはほぼ完全に
体を隠すことができましたのでいざという時はこれで身をひそめるという作戦で
座席のうしろに座る。
この状況で街中はまったく車1台走ってない状態でしたがとにかく
山頂の空港を目指す。

ドライバーのカルロスは「早朝だから誰もいないんだよ、多分検問もういないよ」
と何となく行けそうな雰囲気。









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山頂近づいてきましたが目の前に思いきっリ黄色の三角マークみたいなものが見えて
きましてストライキの検問らしきボリビア人がいました。
「カルロスあれ検問、、」と言おうとする前にカルロスは「すぐ隠れろ!」と
言うのでベンチシートの背後に身を隠す。
「どこが早朝だからいないだ、この楽観的なラテン人」と思ったけどもう遅い。
山頂までの道は高速のような感じでユーターンができないのだ。

「竹槍持っているのだろうか、サンタクルスの大事な商談のためとは言え
見つかってあれで殴りかかられたら最悪だな」
と思いながらベンチシートの裏で息を殺す。

車の減速音とともにブレーキをかけはじめると必然的に緊張が立ち込めてきた。
タクシーが止まりカルロスが窓を開ける。
なむさん。

検問のボリビア人にカルロスは「俺の家、この先の山頂だよ」と言うと
すぐに通してくれた。
事前に前に進むバンも同じことを言うてはずになっていたのでカルロスには
大して疑いも持たずに時間にしてほんの数秒だった。
検問を突破してカルロスと抱き合ったのは言うまでもない。


写真は検問を突破して既に山頂付近の写真。











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そのまま山頂で夜明けを待って日の出と共に
空港へ。

何とかかんとか混乱のラパスを脱出してボリビア第二の都市
サンタクルスへと飛びます。













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