イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

今、ドミニカで話題の映画・「LOTOMAN」を
見に行ってきました。
LOTOというのは宝くじの意味です。宝くじでRD$100mm(約3億円)
当選したBarrio(ドミニカの貧しい地域)に住む
ドミニカ人兄弟2人の物語。

RD$100mm当たり、1人は上流階級への道を目指し、
1人はBarrioを出ることを拒み、そこに留まり
小さなTaller(車バイクの修理屋)を購入して商売を開始する。
そんな対象的な道を歩む2人の兄弟物語ですが
結末は自分が想像していた感じと少し違っていましたが
ドミニカらしい価値観がよく出ていたような気もする。

映画を見るとその国の文化、特にその国の人種の価値観が見えてきやすい
けどこの映画も所々にそんな「ドミニカらしい」場面が散りばめられています。
男が働くのが嫌いで、嫁に家を追い出される場面とか。
ドミニカ共和国の男性は総じて働くことが嫌いでお酒と女が好きな
わかりやすい価値観のお方が多いです。もちろん人によりますし
全員がそうではないので念のため。特に事業をしているドミニカ人は
ビジネスに貪欲で土日も働いているという人もかなり多いので。
ただBarrioに住むドミニカ人はそういう人が多いかも。。。
他にも様々なドミニカの価値観をあらわす場面が見られた。
日本からドミニカに来て、最初の特に2年間ぐらいは「ドミニカの本当の
奥底の価値観が見えない」ことが多かった。それは日本で育ち
日本人だけの環境で比較的同じぐらいのレベルの人たちだけの人種で構成
されている国から来ているから最初はなかなか理解できないことが多かった。
憲法14条の元で「人は皆、平等」と教えられアファーマティブアクション
をめぐる論争もないからそういう世界を理解するのは大変だ。
今はもう少し世界全体、そしてのその中での日本人の立ち位置など
を違った視点で見れるようになった。

これ以外はドミニカで有名な「NEW YORK」という映画をDVDで
去年見たけどこれもこれもドミニカ人の普遍的な価値観を
よくあらわしている気がした。(ドミニカを出て米国で出稼ぎして
お金を儲けるんだという安易な考えの物語ですが)



話はかわりますがこの物語の「宝くじ」
というのはいわゆる「最強のビジネスモデル」だと言われています。
ということは宝くじを買う人からみると最強のぼったくり商法なわけです。
宝くじは設備投資はゼロ。(競馬の場合はこれと異なり競馬場を作らないといけなかったり
調教師の育成、馬を育てないといけないなどいろいろな投資が必要となる)
そして投資の数値から見る「還元率」換算で見ると40%ぐらいにしかならない。
これは宝くじで投資する方から見ると投資した額の半分以下しか返ってこない
仕組みということ。また宝くじは売りさばく金額に応じてお金をどれぐらい
配当(当選)させていくか決まるので売る側は絶対損をしない仕組みになっている。

なぜそれでも人は宝くじに向かうのか。僕も含めて人間は

①「99.9%の確率で1000円損をするのだけど0.1%の確率で
とんでもない利益(100万円)が出るかもしれない」

②「99.9%の確率で1000円利益が出るのだけど0.1%確率で
ものすごい損(100万円)をするかもしれない」

となったらパッと選べと言われたら①の方が選びやすく思えてしまうのではないでしょうか。
ただし厳密に計算すると「期待値」でいえば②のほうが上回ります。
こんなことを書いている自分も仮に道を歩いていて

「毎日コツコツ1000円を稼ぎましょう!」
あたりの看板よりも「100万円あてましょう!」的な看板のほうに目が
いってしまう可能性が高い。

また宝くじではこの種の還元率の多大な悪さを「夢やロマン」を売ることで
きれいにコーティングをして覆い隠すわけです。
宝くじのCMなどで多くの宣伝費が使われているのはこういう理由がある。

自分は今まで宝くじは買ったことはありませんが
宝くじを買うこと自体は仕事上の付き合いで買うこともあるだろうし、
それで食卓の会話でも盛り上がれば安い投資で食卓の話題で家族で
高揚感を得れればそれは意外と割に合う投資なのかもしれない。
だから買うことは悪いこととは思わないです。
ただ宝くじを買う際は「自分が今、現在どういうことをしているのか」
上記のことを理解しておけばまた違った見方で買えるのではと。




PS:
ちなみに生命保険もここでは書きませんが
この宝くじの賭けと似たような原理が運用されていることが多い。
ちなみに生命保険の原型は大航海時代。
酒場で船を出る船乗り達の生死を
賭けの対象にしたのがはじまりだ。そのコーヒーハウスの名前がロイズ。
言うまでも無く今では世界を代表する保険会社「ロイズ社」のはじまりは
酒場で生死を賭けの対象にしたものだったわけだ。
保険に入るときは十分に勉強してから入ることをおすすめする。 



https://overseas.blogmura.com/latinamerica/img/latinamerica88_31.gif↓↓↓ ワンクリック、お願いします。