











ドミニカ共和国の首都・サントドミンゴから車でVilla Mella方面を北へ
抜けていき30分ほどの場所にヴィクトリアという田舎町がありますが
ここにドミニカの刑務所の一つであるヴィクトリア刑務所があります。
抜けていき30分ほどの場所にヴィクトリアという田舎町がありますが
ここにドミニカの刑務所の一つであるヴィクトリア刑務所があります。
ヴィクトリア刑務所は殺人や強盗殺人、連続殺人犯など凶悪犯を主に
収容する施設で400人ほどのドミニカ人が収容されています。
ここは水曜と日曜が家族などの面会日で入ることができます。
自分は家族がここに収容されていたわけではないのですが
「どうやったら中に入れてもらえるだろう」といろいろ頭を使い入ることができました。
収容する施設で400人ほどのドミニカ人が収容されています。
ここは水曜と日曜が家族などの面会日で入ることができます。
自分は家族がここに収容されていたわけではないのですが
「どうやったら中に入れてもらえるだろう」といろいろ頭を使い入ることができました。
刑務所の中に入ると大勢のドミニカ人が東洋から来た自分に興味深深という感じで
派手に迎えられました。ハハ。。。
そばにいた一人を捕まえてとりあえず中を案内してもらったのですが
中は意外と広い。
写真と共に下記。
派手に迎えられました。ハハ。。。
そばにいた一人を捕まえてとりあえず中を案内してもらったのですが
中は意外と広い。
写真と共に下記。
(写真上から1~4枚目)
刑務所の様子。Policia(警察)の監視の下で400人あまりが
収容されている。
刑務所の様子。Policia(警察)の監視の下で400人あまりが
収容されている。
(4、5、6枚目)
1等室と呼ばれる部屋。比較的お金のあるドミニカ人向けらしいですが
個室でTVもあり。ただしトイレはゴキブリが多く衛生面は??
扇風機が1台あるが壊れかけている。
1等室と呼ばれる部屋。比較的お金のあるドミニカ人向けらしいですが
個室でTVもあり。ただしトイレはゴキブリが多く衛生面は??
扇風機が1台あるが壊れかけている。
(7枚目)
ここは外国人専用の収容所。オランダなどはオランダ専門の
部屋を用意しているとかでやはり少しグレードが高い印象。
ニューヨークのアメリカ人やエクアドル、ペルー人などがいた。
皆、殺人で5年~10年ほどの服役期間。
ここは外国人専用の収容所。オランダなどはオランダ専門の
部屋を用意しているとかでやはり少しグレードが高い印象。
ニューヨークのアメリカ人やエクアドル、ペルー人などがいた。
皆、殺人で5年~10年ほどの服役期間。
(8枚目)
野球などを行う場所。9時から15時半まで多くの服役囚が
ここで過ごすのだとか。
ちなみに日本の場合は一般的に刑務作業というものがあり
各人の更正計画も踏まえて木工や洋裁作業など手に職をつけれる
ような仕事を課せられますがドミニカの場合はどうなのか
刑務所長に聞いてみましたが
木工やTaller(車の修理工)などの作業はありますが
強制でなく進んで手に職をつけて更正したい人がやるのだとか。
どれぐらいのドミニカ人がすすんでやるのか聞いてみたが
やるのはほとんどわずかで多くの服役囚は一日野球をしたりお菓子を
食べたりして過ごすということでこのあたりのカリキュラムは
随分日本と違う印象。
野球などを行う場所。9時から15時半まで多くの服役囚が
ここで過ごすのだとか。
ちなみに日本の場合は一般的に刑務作業というものがあり
各人の更正計画も踏まえて木工や洋裁作業など手に職をつけれる
ような仕事を課せられますがドミニカの場合はどうなのか
刑務所長に聞いてみましたが
木工やTaller(車の修理工)などの作業はありますが
強制でなく進んで手に職をつけて更正したい人がやるのだとか。
どれぐらいのドミニカ人がすすんでやるのか聞いてみたが
やるのはほとんどわずかで多くの服役囚は一日野球をしたりお菓子を
食べたりして過ごすということでこのあたりのカリキュラムは
随分日本と違う印象。
(9枚目)
刑務所内の教会。また教室もあり一般教養の授業もありますが
教師の確保にまだまだ問題を抱えておりJICAなどからの補助を
期待していると。
刑務所内の教会。また教室もあり一般教養の授業もありますが
教師の確保にまだまだ問題を抱えておりJICAなどからの補助を
期待していると。
(10枚目)
刑務所内にはエムパナーダやお菓子、服などを売っている店も
あるのが意外。普段はもちろん朝、昼、夕飯が3度出ますが
一般面会が許可される日(例えばこの日)には家族の人なども
刑務所に面会に来るためその人用だとか。
囚人はどうやって買うのか聞いてみたが周りの家族がお金を
差し入れるケースが多いが囚人の多くは家族も持たない人も多いため
お金を他の家族にもらったりするケースが多いとか。
服役囚なのにお金を持つっていうのが日本の感覚とは少し違い
ますよね。
今回も刑務所内で「Dame dinero papi(金くれ)」と相当
言われました。
刑務所内にはエムパナーダやお菓子、服などを売っている店も
あるのが意外。普段はもちろん朝、昼、夕飯が3度出ますが
一般面会が許可される日(例えばこの日)には家族の人なども
刑務所に面会に来るためその人用だとか。
囚人はどうやって買うのか聞いてみたが周りの家族がお金を
差し入れるケースが多いが囚人の多くは家族も持たない人も多いため
お金を他の家族にもらったりするケースが多いとか。
服役囚なのにお金を持つっていうのが日本の感覚とは少し違い
ますよね。
今回も刑務所内で「Dame dinero papi(金くれ)」と相当
言われました。
(11枚目)
ここは3等室と呼ばれる服役囚の中でも大半を占める貧しいドミニカ人用の部屋。
3段ベッドで1部屋に40人も
入れられベッドが足りなく床で寝る囚人も多いと。ここで毎晩のように
喧嘩になり手がつけられないことがあると。特に2等室から3等室に
入る際には長い通路があるのですがこの通路は「Calle de Matar(殺人通路)」
とも呼ばれしょっちゅう殴り合いの喧嘩が起きるらしい。
施設としての政府のCuidarが足りないために起きているのでは
という問いに対しては刑務所長としては「施設としてベッドを増やしても
それ以上に多くの囚人が入ってくる現状ではどうにもならない。政府が
貧しい人間を作る構造そのものが悪いので」と言われ確かに
これは何も言えませんでした。ラテン社会はどこの国もそうですが
貧富の差、教育の差が激しくこの刑務所のような側面もドミニカにはあるのです。
ここは3等室と呼ばれる服役囚の中でも大半を占める貧しいドミニカ人用の部屋。
3段ベッドで1部屋に40人も
入れられベッドが足りなく床で寝る囚人も多いと。ここで毎晩のように
喧嘩になり手がつけられないことがあると。特に2等室から3等室に
入る際には長い通路があるのですがこの通路は「Calle de Matar(殺人通路)」
とも呼ばれしょっちゅう殴り合いの喧嘩が起きるらしい。
施設としての政府のCuidarが足りないために起きているのでは
という問いに対しては刑務所長としては「施設としてベッドを増やしても
それ以上に多くの囚人が入ってくる現状ではどうにもならない。政府が
貧しい人間を作る構造そのものが悪いので」と言われ確かに
これは何も言えませんでした。ラテン社会はどこの国もそうですが
貧富の差、教育の差が激しくこの刑務所のような側面もドミニカにはあるのです。
(12枚目)
刑務所を案内してくれた子。やはり殺人で7年の懲役。表情はあどけなく
優しい顔をしておりとても殺人犯人は見えない。案内してくれたお礼に
チップを渡すと嬉しそうに「グラシアス(Grasias)」と一言。
刑務所を案内してくれた子。やはり殺人で7年の懲役。表情はあどけなく
優しい顔をしておりとても殺人犯人は見えない。案内してくれたお礼に
チップを渡すと嬉しそうに「グラシアス(Grasias)」と一言。
何が悪いって論じるのは簡単なんだけど犯した本人も決してやりたくて
やった人間はいないはず。
自分は日本での学生時代に裁判所見学には何度か行ったことがある。
印象的だったのは夜鳴きをした赤ちゃんが原因でノイローゼになった母親が
赤ちゃんの首を締めてしまった例。
法廷で泣き自分がしたことを航海する母親。それだけでもう十分罪を
償ったと言えるのではないかと思ってしまいました。
やった人間はいないはず。
自分は日本での学生時代に裁判所見学には何度か行ったことがある。
印象的だったのは夜鳴きをした赤ちゃんが原因でノイローゼになった母親が
赤ちゃんの首を締めてしまった例。
法廷で泣き自分がしたことを航海する母親。それだけでもう十分罪を
償ったと言えるのではないかと思ってしまいました。
正論だけで生きれれば楽だけど世の中には正論が通じる場面というのは
少なく(特に社会に出ると)ちょっとした環境
でボタンを掛け間違えてしまうということは誰にでもありえることと思います。
また彼らのような生まれながらにしてハンディを背負った境遇を抱えて
犯罪に手を染めてしまう人間もいる。
少なく(特に社会に出ると)ちょっとした環境
でボタンを掛け間違えてしまうということは誰にでもありえることと思います。
また彼らのような生まれながらにしてハンディを背負った境遇を抱えて
犯罪に手を染めてしまう人間もいる。
人生のいろいろな側面を考えさせられた日でした。
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(株)リクルート / AB-ROADで
ドミニカ共和国、カリブ海のABガイドとして記事を書かせて
もらっています。
ブログでは書かれない観光情報等、内容が満載なのでぜひ。
ドミニカ共和国、カリブ海のABガイドとして記事を書かせて
もらっています。
ブログでは書かれない観光情報等、内容が満載なのでぜひ。
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