2005年の夏に米国議会でドミニカ共和国およびパナマを除く中米諸国との
自由貿易協定であるCAFTA(Central American Free Trade Agreement)
が米国議会でも2票という僅差で承認されましたがこのCAFTAが
いよいよ今年の7月から施行されようとしています。
米国議会で2票という僅差になったのは砂糖、繊維産業から強硬な
反対にあったためです。

ドミニカ共和国において米国から輸入される物においては関税障壁が取り除かれる
わけですが具体的にはどのような影響があるのか今日は少しだけ説明。
現在、ドミニカの輸入における税金は3種類が課せられます。

①純粋な輸入税 : 商品ごとに大きく税額が異なる
②Recalgoと言われる政府への税金13%一律
③Comision de Cambiarioと言われる外貨取得税16% 一律

CAFTA施行後に撤廃されるのは①となります。
例えばドミニカ共和国は停電が多い国で発電機が各国から輸入
されていますがこの輸入税(①)については商品価値の3%であり
CAFTA施行後も他国から入る発電機は米国製に比べて不利になる
ことはないと言われています。
これとは対照的に工業製品、あくまで一例ですが電動工具
などは輸入税が高く商品価値の300%以上がかかっており
日本製品は打撃を受けると予想されます。

現実的に交渉においても既に影響が多く、例えば自分がいくつかの
中国製品を扱っていますがこの輸入税のコスト計算にはどの企業も
慎重になっています。単純比較が難しいのです。
ごく最近は先月にある中国の工業製品で自分でも自信を持った製品を
ドミニカの大手に売り込みにいきました。ミーティングルームで
先方のトップ何人かが出てきて途中までは有意義な話し合い
としてすすみましたが同社はCAFTA締結国であるコスタリカ製品を扱っており
この輸入税の関係で7月以降までは慎重に事を進めたいという
結論になってしまいました。
このミーティングで改めて貿易においてのFTAの影響を感じると共に
今後、この動きから自分も目が離せないと感じています。