自分は商売の世界が本当に好きで商売人としての仕事に誇りを持っていますが
日々の仕事の中では多くの成功なり失敗なりの経験をしながら学んでいます。

商売をしていると相手は様々な人間がいますが自分が一番警戒する相手の
一人に「なんでもかんでも買ってしまうタイプ」というのがあります。
もちろんその商品が欲しいから買うというのが一番なのですが
「買いすぎ」というのは本当に要注意で長く良い付き合いを
するためには「その客のキャパシティ以上に買わせ過ぎないこと」が重要。

ハイペースの購入をしてくるタイプは2種類いて自分のキャパシティを
把握してないタイプ、これは最初からこちらも警戒心が働くのですが
もう一つのタイプとして強く売り込まれると断れないタイプというのも
います。特にこちらの断れないタイプは要注意です。
売る我々としてはどうしても売りたい商品というのが必ずある。
それを強く勧めれば購入しようとしてくれるので最初の頃は自分も様々な
その時期にホットだった商品を買ってもらった頃もありましたが
そういう客は最終的にはどこかで詰まってしまうのです。
詰まってしまって更に悪いのがそこで気持ちが切れてしまうこと。
この様な客というのは基本的に支払いマナーも守りたいと思って
いる人が多いので気持ちを切らさないことが重要。特に長く付き合い
たいと思える客であればその客の販売能力を彼らと接している
自分がよく観察して、時には販売、購入データを調べて
「買えるだけの量だけ買ってもらう」、手綱を引くなんて
言葉も使ったりしますが相手の気持ちだけでなく自分の「売りたい」
という気持ちにも手綱を引くことが重要になります。この目線は
自分は大切にしている所。

好き嫌いが分かれますが自分としては商売相手については少し
狡猾さというかある程度計算してくる人間の方が大怪我しなく
やりやすいというのはあります。ドミニカ人の場合は狡猾すぎて
うちと契約を交わしておきながら出荷前に
キャンセルして条件の良い他社から購入したなんていうマザーファッカー
も経験したことがありますがこういうのは例外中の例外として
基本的には自分で計算している人間の方が交渉は時間もかかるし
疲れますが安心感はあります。

話を元に戻すと購入しすぎる人間の中でも上記の「断れない」
タイプの客は真面目な人間が多いので適宜な量でビジネスを続けて
いれば逆にいつまでも自分の味方でいてくれ少々良い条件をオファー
を他社から受けても簡単に流れたりしないという良さはある。
こういう客といつまでもうまくやるにはどうすればよいか。
ドミニカ市場とその客の特徴、販売体制を常に見ておき
その客がオファーした商品を月間でどれぐらいのボリュームを
さばけるかを市場調査と照らし合わせて提案してあげると
親切だし信頼を得られる。

こちらが売り込む商品を「購入する」と言われると心情的には
「ガンガン売りたい」という気持ちが働くのですがそこで
もう1つ第3の冷静な目線で手綱を引くというのが過去の失敗で学びました。
商売には「押し込む」場面も多々あるのですがそれと同時に
「引く」場面も多くある。このバランスは難しいですが
最終的に商売で重要なのは「売れれば後は関係ない」というスタイルでなく
相手の立場、商売状況などを常に把握しておき関係を保つ努力を
していくということでしょうか。
簡潔に言うと「相手の立場に常に身を置く」、これが商売において
自分が一番大切にしている所です。