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添付の写真は何の行列でしょうか。これはキューバの街で頻繁に見られる光景ですが
彼らはモノを買うために列をなしているのです。何を買いたいのかとういうと
一般的な日用品で決して発売したてのI-Podとかではありません。
自分もキューバで歯ブラシを買おうと探したのですがどこも売り切れで3軒目でようやく
歯ブラシ1本を手にしました。
あらゆる物が不足しており電池やマッチ棒、使い捨てライターのような簡易な物ですら
ショーウィンドウに入れられて大事そうに売られている光景は世界でもここでしか
見ることができないでしょう。

キューバは社会主義というだけでアメリカを始めとした他国から深刻な経済制裁を
受けており現在もその制裁は続いているためどこに行っても物不足なのです。
少し前まではキューバというのはドル($)の使用が許されており
外国人を対象とした外貨使用の世界においては物不足に陥るということはなかった
そうですが2005年の4月からカストロがキューバでの外貨使用を禁止したため
我々外国人もあらゆる場所でキューバペソのみしか使用できません。それゆえ
自分も歯ブラシ1本のためにキューバの物不足をこの手で体感しました。
外貨使用が禁止された理由はいろいろあるそうですが地元キューバ人が
US$経済においては物が溢れているにもかかわらずペソ経済においては対照的な困難に
直面していたために不満を覚えてひいては最終的に亡命という形で現実から
脱出しようとする人が増えたためカストロはこのような政策をとったとも。
ただし世界の潮流の中で、また観光業としての発展を期待されるキューバという国が
訪れた外国人に外貨を使わせない政策を取るというのは残念に思います。
(ここは議論があるかもしれませんが)
ドミニカ共和国もそうですが一般的に外貨獲得というのはその国の発展の近道であり
ドミニカも観光、貿易のFree Zone, 出稼ぎ組からの外貨送金という3つの大きな手段で
外貨を獲得しています。キューバ政府も考え方は同様のはずでその中でも観光業
というのが大きな割合を占めており国の発展のキーワードのひとつのはずなので
今度のカストロの政策に自分は注目したいです。

キューバでタクシーの運ちゃんやカフェで話しかけてきた老人など何人かに
社会主義(Socializm)についてどう思うかなど話してみましたが
多くのキューバ人は決して賛成とまでは言わないものの少なくとも反対という
立場はとっていません。年老いた自分の家族の事なども考えると
必要なものは国に頼めば支給してくれるし現在の経済政策には良い所も多いと。
なるほど、これらの話を聞いていると「社会主義についてその経済に問題があり
その国の人々がかわいそう、救うべきだ」などという考えは陳腐な知識を下にした
経済学者達のオゴリにすぎないのかもしれません。
基本はその国の人が満足をしていればそれが一番でありそれ以上の干渉をする
必要もない。世界の人々と話をしていく時にお互いのロジックに干渉しない
というのは自分が考えている重要項目なのですがそれを再度痛感しました。
基本は「Vamos Bien」この精神があれば良いわけです。

それよりも物があふれる日本経済、そんな中で過ごす我々は電池ひとつでも大切に使用する
キューバ人の心を学ぶ必要はあるかもしれませんね。自分はキューバで買った
歯ブラシを出張用としてドミニカにいる間はずっと使うつもりです。