悟りは3秒あればいい   大和書房 刊


 


 


                              



             単行本                 文庫本   



 


プロローグより


悟った6人の人たち


 


 


 


6人の話をします。


 


1人目。


 


江戸時代末期のお話。


 


良寛和尚が、刈羽郡のある家を訪れた時に、そこの主人から次のように言われました。


 


「私は、地位や財産もこれ以上望んではいません。心に満たされないこともありません。


けれども、一つだけどうしても思い通りにならないことがあります」


 


良寛和尚がそれはなにかと尋ねると、


 


「100歳まで生きたいと思うのですが、それだけは思い通りになりません」


としょんぼりと答えました。


 


すると、良寛和尚は、


「それはとても簡単なことです。今、100年生きたと思えば、それは100年生きたことではありませんか」


 


とほほえみながら答えました。


 


 


「幸せ」はどこにあるのか


 


二人目。


 


室町時代の臨済宗大徳寺派の禅僧、一休和尚のお話。


 


一休和尚は、貧しい人々にも禅宗の教えを広めようと町に出ました。


「皆さん、極楽はどこにあると思いますか」


 


一休和尚が話し始めると、たくさんの人々が集まってきます。


 


「西に決まっている。仏様がいらっしゃる極楽は、日が沈む方角にあるはずだ」


ある人がそう答えると、一休和尚は、


 


「阿弥陀とは、南にあるを知らずして  西を拝むは  はかなかりけり」


 


と歌を詠み、次のように語りました。


 


「極楽は、みなみにあるのですよ。 みなみ とは 方角ではなく、皆身、つまり皆の体のこと。ですから、西をおがんでも極楽へ行けるわけではないのです」


 


 


三人目。


 


モーリス・メーテルリンクが書いた童話『青い鳥』は、誰もが一度は読んだことがあるはずです。


 


貧しい木こりの子どもである、チルチルとミチルの兄妹が、クリスマス前夜に夢を見る。


魔法使いの老婆から、病気の娘のために幸福の象徴である青い鳥を探してほしいと頼まれる夢だった。


 


二人は犬や猫、妖精を連れてさまざまな国を訪ね歩くが、結局、青い鳥を見つけることができずに帰ってきた。


翌朝、二人が夢から覚めると、自分の家で飼っている鳥が青いことに気がついたというお話。


 


 


四人目。


 


ドイツの詩人、カール・ブッセが詠んだ有名な詩があります。


 


山のあなたの空遠く


「幸」(さいわい)住むと人のいふ。


噫(ああ)、われひとと 尋(と)めゆきて、


涙さしぐみ、かへりきぬ。


山のあなたになほ遠く


「幸」住むと人のいふ。


 


 


山のかなたの、さらに空の向こうに、「幸い」が住んでいると聞いて、「幸せ」を探しに行ってみた。


けれども、行けども行けども「幸せ」というものはみつからず、失望して泣きながら帰ってきた。


 


「幸せ」の中に生きる人間には「幸せ」の姿がわからない。


「幸せ」というのは、どこか遠いところに存在しているのではなくて、今、ここで「幸せ」を感じるかどうか、ということにあるという話。


 


 


すべては「空」


 


五人目。


 


般若心経のなかに「照見五蘊皆空 度一切苦厄」(しょうけんごうん どいっさいくやく)


とあります。


 


「照見五蘊皆空」とは、「照らし見るに五蘊は皆空なり」という意味。


 


「五蘊」とは、「色、受、想、行、識」の五つのことを指します。


「色」とは物質の存在、「受」はどう受けとめて、「想」はどう思ったのか、「行」はどう行動し、「識」はどう体験してどう認識したのか、という感覚のこと。


 


 


お釈迦様は、その五つの感覚レベル、つまり自分たちが捉えて感じたことは、「すべて空である」と言いました。


 


「空」とは「無」とは違って、ないのではなくて、そこに存在するが「性格づけ」されていないということ。


 


お釈迦は、「五蘊すべての感覚レベルは、性格づけされたものではない。自分が勝手に性格づけしている。すべては空」


と教えたのです。


すべては皆「空」であり、それに対して人間が色づけしているにすぎないと悟ったのがお釈迦様。


 


 


六人目。


 


六人目は、冗談半分で言うのですが、 小林正観、私です。


 


私は、「幸」も「不幸」も存在しない。そう思う心がここにあるだけ、とずっと言い続けてきました。


 


 


この六人が共通して言っていること。


 


それは、今、目の前で起きている現象に対して、「性格づけ」しているのは「自分」だということです。


 


イヤだ、嫌いだ、つらい、悲しい、とその現象に対して、「性格づけ」をするから、その現象が「悩み」になってしまう。


 


「現象」はゼロです。


 


そのゼロの現象に対して、勝った、負けた、成功した、失敗した、などと評価・論評、つまり「色づけ」をするから、「苦しみ」になってしまうわけです。


 


だったら、そんな性格づけ、色づけなどせずに、受け入れてしまえばいい。


受け入れることができたら、とてもラクになるでしょう。


 


 


 


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