宮崎の口蹄疫は291例目を最後に、10日間連続で新たな感染の疑いが確認されていない。

新たな感染がなければ、最短で7月16日には県全域の移動。搬出制限が解除できる。一歩一歩近づいている。


宮崎県では今後の地域経済の建て直しを推進するとして昨日、口蹄疫復興対策本部を立ち上げたそうで、頑張っていただきたいものだ。


昨日、家畜の糞尿処理が必要だと書いた。

ところが、処理の場所がなく堆肥化によって処理しようというのである。


川南町を中心とするワクチン接種区域の制限解除には、ふん尿など汚染物の処分が不可欠でそれには広大な埋却地が必要となる。

しかし、事実上埋却地の確保は難しいので、県としては堆肥利用で処分を進め、清浄化を急ぎたい考えとみられる。


農水省などと協議して、防疫処理や一定期間おくことでウイルスを死滅させ、安全な状態にして、堆肥利用する方法である。

というのだが、一体大丈夫なのだろうか?


防疫処理すればウイルスは死滅するだろうが、堆肥としての利用する場合の残留殺菌剤など、堆肥として使えるのかどうなのか?


一定の期間をおいてウイルスを死滅させ安全な状態にして堆肥利用するというが、そんなことではウイルスを死滅できるのだろうか?

通常、堆肥化の場合最も有効なのが、好気性醗酵させることで温度を上げ、病原菌や寄生虫や雑草の種子などを死滅させて利用するのである。


そのためには、堆肥原料畜糞などの水分率を管理し、攪拌して空気を送り込んで醗酵させる。そうすれば醗酵熱で60℃以上にもなって大半の病原菌は死滅して純良な堆肥となる。しかし、これだけの管理と、設備が必要になるし、完全な堆肥化のためには、家畜糞のだけの場合で60日位を要するから面積もそれ相応の広さを必要とする。


ちょっと考えただけでもこうなのだから、よほどの技術と費用と時間とスペースが必要になることを承知しておかねばならない。


残された糞尿を埋設するために必要なスペースは(これが手当できないというのだが)6m巾の延長10kmだそうである。面積にすれば6ha・・・・。

これらとの企画の上での堆肥化処理というのである。