口蹄疫のワクチン接種後の殺処分は27日現在で残す所、
牛9000頭、豚5300頭までになったようだ。
ようやく、終着へたどり着きつつあるかという感じがする。

しかし、まだ、川南町などでは残された糞尿・堆肥の始末が残っている。
殺処分とともに、残された堆肥などを埋設、消毒しなければならない。

簡単に牛9000頭というが、実感としてその糞だけでもどんなものか
尾篭な話だが分かりやすい例にして、その大変さを実感してもらいたい。

牛は1日におよそ36Kgの糞をする。それ以外に尿もある。
糞だけでも9000頭というと、324トン/日の量になる。
人は平均して1日約250gだから、129万6000人分の糞になる。
宮崎県の全人口より多いのではないか。これが毎日毎日積み重なっている。

50頭の牛舎は、1日1800キロの糞が出る。7200人分だから家族4人の
1800戸前の大団地の糞処理を毎日行なっていることになる。

こんな気の遠くなるような物量の始末を殺処分の始末と併せてやっているのだ。
感染染防止のためには欠かせないことを皆さんにご理解いただきたいのだ。

生産物として皆さんに喜んで食べてもらえば家畜も生産者もうれしいのだが、
死ぬ前にこうした厄介物を残しながら処分されていく。
なんと、情けないことであろうか。