長野県須坂市のオリオン機械株式会社の創業者、太田三郎氏が87歳で亡くなられ、社葬が、7年に一度の善光寺御開帳と重なったため、2ヶ月ほど遅れて行なわれた。
軍隊の経験、終戦後事業を始められた経営者という私の父と同様の経歴であり、56歳で亡くなった父に代わるような存在として、いろいろ直接薫陶を受けたこともあり、感慨無量なもの禁じ得ず参列させていただいた。
太田三郎氏の多くの語録の一部をここに記し、感謝の誠と哀悼の意を表したい。
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・経営理念は思想そのものである。「思想」は、汗と涙の中からしかでてこない。
・企業の理念、人生観などは、表現は異なっていても「人としてのあるべき道」を追求することに尽きると思う。
・企業は「一級の社会人」を育てるのが使命である。業績内容の良い会社には決まった共通点がある。それは、人間を大切にすることだ。
・挨拶は、「一級の社会人」の基本である。
・かねがね不況時こそ発想転換の好機であり、体質改善の良いチャンスだと訴えてきた。
それは、今何が一番大切なことか、又何をしなければならないか、各人の立場で真剣に考え、そして挑戦することである。
それは、今何が一番大切なことか、又何をしなければならないか、各人の立場で真剣に考え、そして挑戦することである。
不況のときこそ、苦しみの中にこそノウハウは蓄積される
・人間に屈辱を与えてはならない。
・人間は「能力」だけではない。大事なことはやる気だ。つまり、能力×やる気がその人の価値を決める。
・人間は「能力」だけではない。大事なことはやる気だ。つまり、能力×やる気がその人の価値を決める。
・常にユーザーの立場で考える思想がある限り、企業は成長し、同時に職場に「能力開発」「創造性」の土壌が生れる。
・企業の利益は、利益だけを出そうと思っても決して生み出せるものではない。その前に、ものの考え方、つまり相手の立場に立って考えるという思想が確立されているということが大切である。
・物事に感動せよ。感動する感性をもっている人は人間愛を持っている。
・高いマーケットシェアーを目指すことは最高の経営戦略である。
マーケットシェアーとは、信頼のバロメーターともいえる。
マーケットシェアーとは、信頼のバロメーターともいえる。
・「徳不孤」(徳は孤ならず)
徳があれば人は孤立しない、多くの支持者がある、という意味である。
孤独になったとき、ここから初めて思想が生れる。
徳があれば人は孤立しない、多くの支持者がある、という意味である。
孤独になったとき、ここから初めて思想が生れる。
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昭和30年の後半、会社の危機に直面した時に立てた経営三原則の一に
「差別のない信頼の経営」
を出され、この具体的な実践として、次のことを実施された。
・全員を月給制にする(賃金同一計算方式)
・タイムレコーダーの廃止(役員と社員の差別の撤廃)
・経理の完全公開
・ST(製造業におけるスタンダードタイム<作業標準時間>)の自己申告(テーラーの考え方への挑戦)
・臨時社員制の廃止(社員に身分差の撤廃、互いに助け合う精神)
・部落解放への理解と実践(部落は差別の原点であり、これを理解することが人間完成への原点である)
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その後の太田語録の中にこの出発点の思想が脈々と流れ、現在に引き継がれていることが分かる。
改めて心しなければならない。