従来、連動性の高くなかった「原油相場」と「穀物相場」とが結びついて
日本の食糧や畜産用の餌代に影響して困っている。
2005年の米国でエネルギー政策法により中東原油依存からエネルギー
自給を高めようということに端を発して、バイオ燃料やエタノール生産に
シフトされたからだ。
こんな相関図になるだろうか。
原油価格高騰 → バイオ燃料生産拡大 → 食糧・飼料と競合
ファンドマネー流入→ ↓
温暖化・環境汚染 → 気候変動 → 作物の収量減 → 食糧価格高騰
↓ ↓ ↑
水資源不足・・・・飼料作物不足 → 畜産物価格上昇
バイオ燃料と一口に言うが、厳密に分類するとバイオ燃料とバイオエタノール
に分れ、それぞれ化石燃料と混合され利用される。
バイオ燃料は、大豆や菜種などの油を原料で軽油に代わるもので、2005年
には400万キロリットル生産されているデータがある。
一方、トウモロコシやサトウキビ、甜菜等が原料となるバイオエタノールは、
ガソリンに代わるもので、2000年に3000万キロリットル、2007年には
6000万キロリットルを超えると見込まれ代替燃料として主力で急増している。
米国は、旧来サトウキビを原料とするバイオエタノールで第1位だったブラジル
を抜き、世界の40%を生産する世界一の生産国になったが、トウモロコシを
原料としているので上述の穀物価格高騰につながっているのだ。
しかも、農家は大豆の作付けを減らしても作るものだから、大豆の国際取引
価格も2008年1月には前年同月比で1.8倍に跳ね上がっていて、何を
やっているのだか腹立たしい限りだ。
これらの集中には、ひとつには遺伝子組み換えによる連作障害が排除され
たという背景があるうえ、穀物市場へのファンドマネーの流入があり本来の
需給以上の相場の変動が存在しているとも言われている。
いずれにしても食糧や餌と競合するバイオ燃料やエタノールの生産は
人間と環境との競合を解決するものではないと思うのだが、解決の方向が
あるのだろうか?
次回、その糸口を考える。