先週、久々に思いついて映画 「カサブランカ」を見た。

ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの不朽の名作である。

 

私の生まれる1年前の1942年の作品である。

ナチス華やかなりし頃であるから、アメリカ映画の題材としてはぴったりで驚くことは

ないが、驚くのは、画面のテンポの速いことである。

物凄いスピードで会話と場面展開が行われ、とても1942年作とは思えない。

ラストシーンのどんでん返しも一級品だし、確かに悲恋の名画だと思う。

 

何度みても感動するのが、ハンフリー・ボガード扮するリックの自己犠牲の精神である。

そして、ラストのラストでリックが警察署長に言う

Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship.」

警察署長に言う自己犠牲を果たした男同士の洒落た別れの文句である。

リックほど派手ではないが、ルイスの現実の狭間の中で男ぶりを発揮するリアリストと

しての姿にも感銘を受ける。

 

それに比べれば、イングリッド・バーグマン扮するリックの恋人役であるイルザが、

反ナチ運動に投じてアメリカに亡命することになった夫と一緒に慌しく旅立つ時の

リックにたいする別れのセリフが単に

「ゴッド ブレス ユウ」
では、ちょっと情けないと思うのだ。


字幕は「お元気でね」とかになっていたと思うが、真の意味は私のような基督経者

でないものには分からないのかもしれない。

 

二人ともに、パリでの純愛の想い出に生きようと約束し交わしたのだから、例え、

夫の前であっても言える、もう少しましな洒落たセリフはないものかと、

舌打ちしたことだった。

 

洒落た文句はないものだろうか? 皆さんいかが?