前回と同じ作者YJさんの句


弦月の軒端に懸かり子ら寝付く


この句へも次の質問を発した。


『この弦月の月齢は? 作者は34°39’、133°55’の岡山在。

軒端にかかる仰角を45°としたら、子らが寝たのは何時でしょう?

実景なら○ 』

 

実は、YJさんの句は実景でなく、創造の句と失礼ながら思い上の句評を

書いたのだが、後になって気がついた。

しまった!西に沈む月も軒端にかかることがある・・・・。

 

私自身は軒端にかかる月は、東の空にあるとしか考えなかったので、

それなら、子らが寝る時間がよく分からないと思ったのだ。

 

早速、インターネットを見ると次のように解説している。

 

          月の出          よく見える時間帯と位置

上弦の月     正午           日没頃の南~真夜中の西

下弦の月     真夜中          真夜中の東~明け方の南

 

答えがあった。

YJさんが見たのは西の空に懸かる上弦の月で、子らが寝たのは9時頃であった。

実景の句で◎である。

疑ったYJさんにお詫びしなければならない。

 

この際、私の無知さ加減と早合点を白状しておこう。

私はつい先年まで、弦月というと、三日月とか二十三夜の月の「弓」のような形の

月を想像していた。そのイメージで次のような句を作っている。


弦月や星ふたつ連れ冬に入る


実景は二十三日月くらいであったとおもうが、まさに、想像の句になってしまった。

弦とは文字通り「つる」のことで、弦月とは弓を一杯に振り絞った様の半月のこと

だったのである。