イノベーションのジレンマについて、5月13日のブログで触れた。
優良大企業がジレンマから脱却し、破壊的イノベーターに巻き返しをはかるには
小会社を設立して、親会社を脅かすほどの自主性を与えることだという、
ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授の論を紹介した。
つまり、イノベーションのジレンマを断ち切るためには、既存企業から切り離して
自立的な小さな組織を作ることが有力であるというもので、このことを、専門的
には「
コーポレート・ベンチヤリング」というそうだ。
そして、これは具体的な手法でいくつかに分類される。
社内ベンチャー:企業内組織で独立性がない
スピンオフ:社外組織にするが、元の企業のブランドや販売チャネルなどの
資産を活用ができる。
スピンアウト:同じく社外組織で、元の企業のブランドや販売チャネルなど
の資産を活用することができない。
そして、標題の「カーブアウト」などに分けられる。
さてその「カーブアウト」であるが、元の企業の経営戦略として事業の一部を
切り出し、第三者の評価や投資などを呼び込むことをいうそうだ。
今回の北京旅行は一切経済経営的な視察はなかったので、その見聞では
ないが、最近の調査アンケートのよると、中国と比較し日本のイノベーション
能力が日本優位であると答えた人の実に85%が格差は縮小するとしている
そうである。
対米格差では、米国優位のうち36%が格差拡大する予測で、そうすれば
日本のイノべーション能力は、対米、対中の関係でいよいよ不利に立たされる
傾向があるということである。
故に、日本でもこうしたコーポレート・ベンチヤリングということが、大企業は
勿論、有力中堅中小企業でも言われるようになったことが肯ける。
わが社のような超零細企業でも、「カーブアウト」の本来の意味とは、異なる
だろうが、考え方として人材レベルで、特異なものを活かす組織のあり方を
よく考えておかねばならない。
そして、第三者の評価や投資に耐えられる中身を育てるように努力しなけ
ればならないと思う。