今日も昼食に件のお好み焼き屋へ歩いて出かけた。
出かけた後で、昨日の張り紙に「今日まで休み」と書いてあったかどうか
確認していなかった事に気づいた。
まあいいか、休みであれば、もう少し足をのばして・・・・、
そうだ、もし休みなら前から気になっていたあのうどん屋に行ってみよう・・・。
その「うどん屋」へは、10年以上前にまだ小さな店の頃、毎日のように
通っていた。手打ちうどん、つゆ、天麩羅、全てが最高のうどんであった。
しかし、ある頃からちょくちょく不定期に店を休むようになったし、もともと、
愛想の悪い店員と二人でやっていて不満だったので、これを潮に行かなく
なった。 その後、いろいろあったのだろう、一時休業していたようだった。
何年か前、同じ店名で場所を変えて大きくし再開店したことは知っていた。
ちょっと変なうわさも聞いていたし、私は、その後はお好み焼き屋と決めて
いたので、一度も行っていなかったのだ。
というわけで、新しくなって初めて麻暖簾をくぐった。
カウンター席に座るやいなや、少し白髪が増えた店主がすっとんできて、
「社長、お久しぶりです! 3年ほど前、岸和田のだんじり祭りに行ったとき、
倍賞さんや小六禮次郎さんが来られていたので、段の下から「倍賞さあーん
岡山から来てるんですよ。機工センターの近くの・・」と叫んだら、聞こえて、
禮次郎さんを呼んで、こうこうらしいと説明したら、二人で手を振ってくれて・・・」
と、一気に、同じことを二度も説明する。
私は、品書きを持ったまま、あっけにとられて、主人は、3年もこの時を待って
いたのだ、と、ちょっと感激した。
そして、ちょっと懐かしくなって、「やまかけざる、あったかなあ?」と、注文した。
味は変わらず美味かったし、若い店員さんもいて、きびきびと前に比べると
実に明るく元気な店になっていて、繁盛していた。
先日、通りがかりに見たら、大きな車が2~3台はいって来ようとして、ちょっと
心配はしていたが、うわさを吹き飛ばすように、すっぱりと解決して仕事一途で
やっているという気配で何より良かったと思ったことだった。
勘定する頃をみはからって、店主は勘定場に戻り、私を待ち構えている。
そしてもう一度、先の話を繰り返して言った。
「あの頃、来てくれていたN社長もT社長はなくなられたですねえ。K社長は
足が悪いが時々まだ来てくれている・・・。社長もまた是非、足を向けてください。
よろしくお願いします!」
たかが、うどん一杯のつきあいでも、このように大切に私を(わが弟妹を?)
思ってくれているなら、また、お好み焼き屋の定休日と臨時休業日には行って、
昔話をして励ましてあげようと思う。
五年経て行くうどん屋の麻暖簾