マルガリータ王女の肖像(ベラスケス) | スウェーデンで働く!

スウェーデンで働く!

スウェーデンで働きその合間にイロイロ・・・日記。

ウィーン美術史美術館で観た絵画キラキラキラキラ

 

マルガリータ王女は、スペイン王フェリペ4世の娘。

王女の誕生はスペイン宮廷生活の希望の象徴であり、

以下の3枚はスペインのバロック絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケスが王女の成長記録として制作した。

 

ピンクのドレスのマルガリータ王女

2〜3歳の頃。

白いドレスのマルガリータ王女

5歳

青いドレスのマルガリータ王女

8歳

マルガリータ王女は、フェリペ4世とマリアナの間(おじと姪の結婚)に長女として誕生。

マリアナは6人の子供を産んだが成育したのはマルガリータ王女と末息子のカルロスだけだった。

スペイン宮廷は、ベラスケスが描いたマルガリータの3点の肖像画をウィーン宮廷に送っている。

マルガリータ王女は両ハプスブルク家の政略結婚に則り、

15歳の時に神聖ローマ皇帝レオポルト1世と結婚(おじと姪の関係)。

6年の結婚生活で6人の子供を授かり、成育したのはマリア・アントニアだけ。

第6子の出産の後21歳で亡くなった。

 

ディアゴ・ベラスケスは、スペイン絵画の黄金時代だった17世紀を代表する画家。

マネが「画家の中の画家」と呼んだことでも有名。

 

プラド美術館で観たマルガリータ王女とウィーンで再会できたけど、

ハプスブルク家の血筋を維持するための近親婚と、

元々病弱な体に妊娠を繰り返し21歳までの短い人生だったとはお気の毒だわ。。。