「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」は2007年公開の映画。
日本で「愛の讃歌」をカバーしたのは、
越路吹雪、美輪明宏、淡谷のり子、美空ひばり、加藤登紀子などなど挙げればキリがない。
ピアフを演じたのは、マリオン コティヤール。
第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞。
142センチのピアフを169センチのマリオンが演じても違和感ないほど演じきっている。
クリクリの目が似ているかも!
私もピアフの曲や彼女の風貌は知っているけれど、本当にそれだけで他には何も知らなかった。
第一次世界対戦中の貧しい家庭に生まれ、祖母の娼館(!)に預けられて育った。
3歳から7歳の間は、角膜炎のために目が見えなかったが奇跡的に回復。
16歳で子供を出産するが、小児性髄膜炎のため2歳でこの世を去ってしまう。
成長したピアフは、路上で歌って日銭を稼いでいたところをルイ ルプレーに見出されデビューする。
その後にルプレーは殺害され、ピアフに共犯の疑いがかけられた。
ピアフの生涯の大恋愛はプロボクサーのマルセル セルダンであったが、彼は飛行機事故で亡くなってしまう。
ピアフは4度も自動車事故にあっており、
そのせいでモルヒネ中毒にも苦しんだ。
ピアフの晩年は、20歳は老けて見える外見と言われていた。
結婚は2度しており、47歳で波乱に満ちた生涯を閉じた。
エディット ピアフはずっと本名だと思っていたけど、体が小さい彼女にルプレーが付けた別名でスズメの意味だった。
越路吹雪はパリでエディット ピアフのステージを観て衝撃を受け、彼女に比べたら自分には何もない、悲しいと書き残した。
悲惨とも言える幼児期を経て華やかな歌手生活を送るが、
愛する人や大切な人を失い酒や麻薬に溺れる時期もあった。
類まれな才能を与えられても、人生バラ色にはならない。
ピアフの壮絶な人生が、そのまま聞く人の心に訴えかけてくるからこそ、今でも変わらず愛されているのかもしれない。
パリにはエディット ピアフの美術館があるそうで行ってみたいな。