骨折3カ所の治療を終えて、
24時間スタッフがいてショートステイ出来る施設に入るのを拒み、
絶対に家に帰りたい!と言うVさんが金曜日に帰ってきた。
土曜日に会いに行ってみたら、
思わずギョッとしてしまった。
植物状態なのでは?と思うような姿。
額には今まで見たことない程の大きなたんこぶ。
ジャイアンに頭を殴られたのび太が作るような特大サイズ。
たんこぶも顔も紫と緑が入り混じり、
見るに耐えない。
転倒の際に、腕で支えきれずに顔面で受け止めてしまったよう。
自分で飲んだり食べたりできるという事だったが、全く何もできない。
なんでこの状態で家に居られるのか、、、。
理解できな〜い。
決定権は患者本人にあるので仕方ないといえばそれまでだけど。
まだ元気な時に、
私は日本から来た!と言ったら、
患者さんはドイツから来た!と言い、
色々な話で盛り上がった。
ドイツのどこから?
私の訪れたことのある所かな?なんて思っていたら、
カリーニングラードの出身だった。
それはロシアの街じゃないの???と無知な私が尋ねると、
その前はドイツだったのよ!と。
カリーニングラードは、
1255年にドイツ騎士団によって築かれた街でケーニヒスベルクという名前だった。
第二次世界大戦後にソ連領となった。
目の前のおばあちゃんが歴史の本から飛び出してきたような感じがした。
その後は語りたくないような雰囲気だったので、
私のようなおちゃらけた人間には理解できないような大変な思いをしてきたのかも。
早く治ると良いのだけど

今日は寒い
