先日観た「シンドラーのリスト」で、
シンドラーが救ったユダヤ人は1,000人以上と言われている。
そしてこちらの映画「ディファイアンス」では、
ユダヤ人パルチザン(非正規軍)と共に生き延びた1,200以上のユダヤ人が描かれている。
写真はamazonより
第二次世界大戦時のベラルーシ。
ナチスドイツによるユダヤ人迫害から逃れ、
ベラルーシの森の中でドイツ軍に抵抗を続けるビエルスキ兄弟。
彼らと共に生き延びようとするユダヤ人の数は、
日に日に膨れ上がり・・・。
実話をもとに脚色された映画。
1942年から1944年にかけて、
ベラルーシで活動したビエルスキ・パルチザンは、
ナチスドイツに対するユダヤ人レジスタンスの1つ。
ポーランドとベラルーシの国境には原生林があり、
多くのユダヤ人がこの森に逃げ込んできたと言う。
多くの家族がビエルスキ兄弟によって救われ、
ゲットーから救い出したユダヤ人もビエルスキ・パルチザンに参加し、いつしか共同体として機能していく。
1943年になると、ドイツ軍はこの森のパルチザンの大規模な追跡を開始し、ビエルスキ兄弟の長男であるTuviaには賞金まで懸けられるほどに・・・。
彼らは森の奥深くへと移り住み、
ベラルーシが解放された時には、約1,200人のメンバーがいて、
多くは、女性、子供、老人などだったと言う。
戦後、兄弟のうち2人はアメリカへ移住。
ビエルスキ兄弟は、
殺された両親の敵を討ったり、
農民から食料を強奪したり、
「山賊集団」として見られることもある一方、
弱いものを見捨てず守り抜いてきた「英雄」としての評価もある。
ベラルーシの森の中、
食料もなく、寒い冬を過ごし、いつドイツ軍に発見されるか分からない恐怖の中、
ユダヤ人であれば女性でも子供でも老人でも拒むことなく受け入れてきた3年間・・・。
想像もできない困難があったはず・・・。
ビエルスキ兄弟の長男を演じるのは、
007ジェイムズ・ボンド役のダニエル・クレイグ。
金髪・青い目の彼はユダヤ人と言うよりドイツ人て感じがしないでもないけど、
そこは映画だから・・・!
映画によって、パルチザンの描かれ方も様々、
ベラルーシの森にこのような兄弟がいたということを知ることができて良かった。