お家に来て1年、おそらく年齢は2歳ほど。呼ばない時はどこか水草に体を寄せて休憩している。数日前まではガラストントンで水草の茂みから出てきてくれていた。

一昨日あたりから急に餌を食べなくなった。呼んでも来る様子は無い。過去飼育したベタが体調崩したときのような、お腹周りや鱗、鰭に異常は見られない。水槽内をわずかに移動していた一昨日、ほぼ動いていなかった昨日。その時が近いことを感じた。

普段以上に玄関の水槽を見に行ったその日、ベタは水槽後方の水面でずっと呼吸をしていた。前の日よりつらそうだ。タイマーで消灯する30分程前、改めて見に行くと水面ではない水槽中央で動かないベタがいた。亡くなったのだ。

ラムズたちがたくさんいる水槽。気付いてあげるのが翌日じゃなくて良かった。

これまでも今も、家にあるのは小型水槽。いつでも最も大きな魚はベタだ。水草の茂った水景、その他の小魚たちには申し訳ないが、数が減っても気付かない時すらある。寿命を迎えそうな魚がいても、その後はラムズホーンの餌となり消えていく。

 

ただ、ベタだけは違う。いつもパキラの鉢植えに埋葬してあげている。そんなパキラは既に25年くらいを迎え、鉛筆サイズから天井へ到達する高さまで成長。ベタはパキラの栄養となってこの家に居続けている。