　笹目川にはマグワ、ヤマグワが生育している。

2024年4月22日笹目川右岸を散策していて、マグワの実は成長過程、ヤマグワの一部は色づき始めている樹木も出始めてきた。今年二月にクワコの繭玉をブログに投稿。

その後、越冬卵が気になり散歩の度に桑の木を覗いていが見付けられず。

4月23日クワコの幼虫3匹を確保して自宅で育てる。

4月27日には孵化したばかりの3ｍｍの幼虫を確保して自宅で育てる。

4月29日には1匹目が葉を巻き蛹化、4月30日残る幼虫も5ｍｍ、30㎜、35㎜に成長

5/02　2番目が蛹化、5/06　3番目が蛹化　5/14　4番目、孵化から17日目蛹化　

5月24日　朝、1番目が羽化。昼過ぎにはプラ容器の中で飛廻り、ジャコウアゲハと同じように赤いの尿をしていた。15時過ぎに誕生した笹目川上流に解き放つ。

5/24 8:28 羽化後数時間まだ羽ばたけないクワゴ1号

5/19 色づくヤマグワの実

　4/27　孵化したての第４号のクワコの幼虫全長3㎜

　　　　4/08　11日目脱皮全長18㎜

　5/10　13日目　全長23㎜

5/13　孵化から17日目　全長34㎜

、

5/18 右から1号4/29蛹化 2号5/2蛹化 3号5/6蛹化 4号5/1蛹化、

5/24朝8:24 １号が羽化、蛹化に入って26日目、羽化したて翅は閉じている

　　綿棒にしがみつき、全身短い毛に覆われ縫ぐるみの様に可愛い。

　　30分ほどして翅が広がり指に乗せてみた、

　　　　　　8:57　　　　　開翅30㎜　

　　　　　8:58　雌雄の判別つかず

5/31 3号、4号揃って15時前に羽化、3号は予定より1日、4号は10日早い羽化。

6-01羽化した抜殻の繭の薄い膜をハサミで削除、少し硬めの殻が出現。

　　上流水門脇の桑の木、クワコはここで誕生したが、伐採されてしまった。

　4月下旬に孵化した幼虫は5月下旬に営繭し、6月中旬に羽化と農水省の

　　「クワコの基本的な特性」に記されている。

　　　　農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

　　農林省繭糸試験場　誌名　桑糸研究　126号　1983年7月　HPより引用

　飼育温度　全齢経過日数　24℃18～23日　27℃14～22日　30℃12～27日

　　　　　　　　室内におけるクワコの飼育　著者名　谷口義雄・蜷木　理

　　　　　　　　全齢経過日数　　蛹期の長さ　　　　調査個数

　　　春蚕期　　　16～22日　　　14～37日　　　　雌雄各34頭

　　初秋蚕期　　　13～22日　　　11～53日　　　　雌143頭　雄140頭

　　晩秋蚕期　　　14～21日　　　11～46日　　　　雌182頭　雄220頭　

　　私感

　上記の数字は調査数の多さから差がでたと思う、この数値で平均値は出せない。

　春蚕期、越冬卵から4月27日孵化、蛹化まで17日、羽化まで26日　　

　　　　　自宅で育生したクワコの幼虫NO4成長記録

4/27　孵化したての３㎜の幼虫を確保、4/29　５㎜に成長　5/02成長が見られず

5/03　10㎜、成長が遅い　5/08　15㎜　5/10　23㎜　5/12　30㎜に成長

5/13　朝7時測定37㎜糞が沢山見られる、孵化から17日目。

5/25　4/29幼虫1号が朝、蛹化ら26日目に羽化。

5/28　5/02幼虫2号が朝10時に羽化、蛹化ら26日目。

5/31　午後、15時ごろ3号と4号が羽化していた。3号は羽化予定26日より1日早く

　　　　4号は10日も早い16日目で羽化。

5/25　クワコ1号を夕方誕生した上流水門傍らの桑の木に放蝶。

5/28　クワコ2号を誕生した樹木が伐採されたために1.4㎞下流の桑の木に放蝶。

6/01　5/31羽化したクワコ3∼4号を2号のと同じ場所に放蝶。

6月1日笹目川伐採工事中の現場監督に伺った話で、「笹目川3.4㎞付近から上流部の一部を除いて、河川敷の樹木が全て伐採する工事を請け負っている」との返答。

河川敷の桑の木20本近くが伐採されるとクワコの生存する場所が奪われる。

クワコだけではなく、ほかの昆虫の生存も脅かされる。

笹目川では樹木、野草や昆虫などの生物に関心を寄せる人はいないようだ。

桑の木が成長しクワコが戻る5年先か10年先を見守ることができないが、

クワコの最初で最後の笹目川の生存記録を残し、見届けた。

笹目川のクワコ 2