白幡、岸町緑道

常盤公園付近を水源として谷間を蛇行しながら白幡沼に流れ込んでいた。昭和9年、11年間に及ぶ埼玉県浦和耕地整理が完了、岸町西大排水路(岸町緑道)は浦和駅周辺の浦和耕地整理に伴って完成した。「浦和耕地管理組合確定図　昭和９年4月」

確定図によると当時の浦和刑務所の崖下から、坂下通りを西に直角に曲がる所までが対象で、蛇行した水路を白幡沼まで直線にし、県庁付近は建物が立て込んでいて区画整理は進まなかったようだ。

昭和９年(1934)、11年間に及ぶ大事業であった浦和耕地整理が完了し、常盤から白幡沼へ向かう岸町西大排水路が造られが、中央排水路(後の笹目川)が昭和12年に完成し

岸町西大排水路は中央排水路に瀬変えされ白幡沼から切り離された。いつ頃かは定かではないが暗渠化され笹目川は国道17号線から東側を白幡緑道、西大排水路は岸町緑道と改名し水源の常盤公園付近から白幡水門までの約1.9㎞の緑道が出来上がった。

昭和９年　埼玉県浦和耕地整理組合確定図

白幡沼部は加筆　

現在の流道、水色線は岸町緑道、黒線は白幡緑道

　　国道17号線沿いの白幡緑道入口の注意書案内板

　　約550ｍの白幡緑道は樹々に囲まれている

　　　　　　　途中の左側の白幡沼

白幡沼を過ぎると岸町緑道になるのだが谷間の田んぼだった所に学校が建ち

校舎の真ん中のドームと校庭の下に水路が流れ白幡緑道に接続されている。　

　　　岸町小学校正門前の岸町緑道

　　　　幾つかの車道が交差している

　緑道は終わり右側の側溝に替り新道の都市計画道路に阻まれる

都市計画道路を左に見ると鹿島台の国道17号線に坂はのぼる

　　　都市計画道路前方に側溝が見る。

　左側は裁判所、県庁などがある高台、水路は前方で付突当り右に曲がる。

　前方の道路は坂下通り、水路は左に曲がる。

　　　　坂下通りの側溝は狭くなっている。

　常盤公園手前を右折し交差する道路付近が浦和耕地整理組合原形図を

　見ると水源と思われる。

参考資料　

浦和市史　第４巻Ⅱ　近代史料編付録　埼玉県浦和耕地整理組合確定図より抜粋