安芸国一の宮 厳島神社① | うさみーの御朱印御首題✿歴史散歩

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全国各地、といっても関西圏が多いですが、を旅してお寺や神社で御朱印や御首題を頂いた記録です。
コロナもようやく落ち着いたのであちこち出没再開しています。記事はのんびり不定期に書いております。

厳島神社は今までにニ度お参りしたことがありますが、御朱印を頂いたことは無く再訪しました。
 

厳島神社

▶御祭神:宗像三女神とされる市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命

▶広島県廿日市市宮島町1-1

▶安芸国一の宮

 

593年に当地の豪族、佐伯氏が勅許を得て市杵島姫命を祀る社殿を造営したのが起源とされます。厳島(宮島)は「神に斎く(いつく:仕える)島」が語源とされ、島の弥山山頂には巨岩が点在しており、古代から島そのものが信仰対象になっていたと考えられています。

平安時代末期には平氏一門から篤い崇敬を受け、大規模な社殿が整えられました。戦国時代には毛利氏によって社殿が修復され、九州遠征の途中の豊臣秀吉も参拝して大経堂(千畳閣)を建造しました。明治時代に社殿は国宝に指定されています。

 

 

JR宮島口駅から桟橋まで歩き、フェリーで10分かけて宮島に渡ります。短い航路ですがJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2路線が並行して運航しているので待ち時間がかかりません。宮島口側の桟橋のそばには広島電鉄宮島線の宮島口駅もあります。

かすかに大鳥居が見えてくるとやはりワクワクします。

背後の弥山(みせん)は標高535mで、山頂には磐座と見られる巨石群があり周辺からは古墳時代末期の祭祀の遺物も発見されています。変わった形の険しい山です。

 

 
並行するフェリーが横切ったところ。
 

 
宮島に着き参道を進みます。外国人観光客も含めて非常に混雑していました。この日はカラッと晴れ渡っていて何だか海水浴場を歩いているような暑さでした…。
 

 
間近に大鳥居が見えてきました。現在の大鳥居は明治8年(1875年)に再建されたもので、高さは16.6mあります。
社殿の下の杭と同様、木の柱の海水に浸かる部分はどうしても腐食してくるため根継ぎを行っており、1950年の修理時に根継ぎが行われています。
 

 
参道脇の海沿いに立つ狛犬。
 

 
手水舎は石組みの間からちょろちょろと水が流れる造りになっていました。
 

 
いよいよ社殿に進みます。
 

 
社殿の主要部は1241年に再建されたものがそのまま残されていて、本社本殿は1571年に毛利元就によって再建されました。いずれも国宝に指定されています。屋根は檜皮葺です。
東の回廊から正面中央の祓殿を見たところ。
 

 
回廊の途中に祭壇がありました。
 

 
東の回廊から正面中央の平舞台を見たところ。
社殿は浅い海底に礎石を据えて杭を立て、その上に板床を張っています。先程の高鳥居と同じく海水に浸かった部分は腐食するため根継ぎが行われています。一部は石柱の杭を使っています。
 

 
回廊は幅3.9mで、板と板の間にはわずかに隙間が作られています。柱と柱の間は2.4mです。
 

 
回廊の釣り灯籠は初め毛利元就が奉納した鋳鉄製が使われていましたが、潮風による腐蝕が激しいため現在は鋳銅製に替えられています。
 

 
本殿の左横にあたる奥の方にお手洗いがありましたが、風流な造りになっていました。入ってみれば良かったと後悔しています。
 

 
中央平舞台から入口近くの客神社(まろうどじんじゃ)祓殿を見たところ。この奥に拝殿、本殿と続いていて五柱の神様が祀られており、摂社第一とされています。祓殿は入母屋造りになっていて屋根の軒先は二段あります。


②に続きます。