長岡京駅から観音寺、勝龍寺とめぐり、洛西11番の正覚寺は勝龍寺から南に1kmほど離れたところにあります。高速の大山崎ICの北側ですから、このあたりは今でも交通の要衝なんですね。
勝龍寺城は犬川と小畑川という二つの河川に挟まれていますが、その犬川を渡りました。川沿いに散歩道が整備され菜の花や桜の木が植えられていて、ちょうどどちらも満開でした。ほのぼのとする景色です。
このあたりの桜は葉桜になり始めていました。
葉桜も爽やかな清涼感があって個人的には好きです。
こちらは薄紅色の桜が五分咲きでした。遅咲きとか早咲きとかあるんでしょうかね。
勝龍寺城の南西300mほどの場所に恵解山古墳があります。そういえば勝龍寺の山号が恵解山でしたが。
古墳時代中期の前方後円墳で全長128mあり乙訓地区では最大規模です。作られた直後は全体に石が葺かれ埴輪が並べられていたと考えられ、一部が復元されています。昭和55年の調査で前方部から多量の鉄製武器が出土しており、後に国史跡に指定されています。被葬者などは分かっていません。
手前に復元された円筒埴輪が少し見えます。
古墳の上部は木立ちで覆われています。古墳の反対側の脇にはJR東海道本線が通っています。
近づくと沢山埴輪が並べられているのが分かります。子供が遊んだりしていると倒しちゃいそうですけどね。
さらに南に600mほど進んで、正覚寺に到着しました。
摂取山正覚寺
■西山浄土宗
■御本尊:阿弥陀如来
■京都府乙訓郡大山崎町下植野宮脇99
■洛西観音霊場第11番
江戸時代初期に鏡空開導上人によって開創されました。近くの廃寺となった寺院の仏像などが移されたため、所蔵する仏像は江戸時代以前に作られたものも多くあるようです。
札所本尊の千手観音像は淀川べりにあった帰海印寺(現在は廃寺)の塔頭・千手院の仏像だったと伝えられています。当山の客殿も帰海印寺から移築したと言われています。
山門をくぐるとすぐ本堂があります。
役行者像。あまり身軽そうには見えませんが…。
帰りは大山崎IC近くのバス停から阪急京都線の西山天王山駅に向かうバスに乗って帰りました。また長岡京駅まで戻るのも大変だったので助かりました。
インターチェンジ近くの公園でも桜が満開でした。