洛西13番の観音寺はJR東海道本線の長岡京駅から南に徒歩10分ほどの場所にあります。
駅前に村田製作所の本社ビルがデーンと建っていました。平日は通勤の人の波が凄そうですが、休日だったのでひと気はありませんでした。
 

 
近くで咲いていた真っ白な桜の花。ちょうど入社シーズンでした。
 

 
途中にある神足神社(こうたりじんじゃ)に寄りました。
かつてこのあたりに田村池という大きな池がありました。平安遷都を行った桓武天皇が夢の中で田村池に神が降り立ち魔物と戦っているのを見て翌朝家来を向かわせたところ、神の姿がまばゆくて見えずかろうじて足だけ見えたため神足となったそうです。
桓武天皇が太刀と絹を奉じてこの神を祀らせたのが当社の始まりと言われています。
長岡京駅も以前は神足駅という名称でした。
 

 
由緒の駒札。長岡京市なので見慣れた京都市のものとはちょっと違います。
 

 
神社の南に勝龍寺城があり、城の北方外郭として作られた土塁や空堀、土橋が遺構として残されています。
 

 
境内の桜もちょうど満開でした。
 

 
拝殿正面からお参りしました。
 

 
脇から御本殿を遥拝。御祭神は天神立命(あめのかみたちのみこと)、本居宣長説によると遠津山岬多良斯神(とほつやまさきたらしのかみ)、別な説では桓武天皇など諸説あります。
明治時代に東海道本線建設に伴い現在地に遷座しました。

 

 
大きなご神木。神様が立っているように見えたかもしれません。
なおこちらの神足神社の御朱印は長岡天満宮で頂けるとの記事がありました。
 

 
そのすぐ南に洛西13番の観音寺があります。
 

大悲山観音寺

■浄土宗

■御本尊:十一面観音坐像

■長岡京市東神足2-12-4

■洛西観音霊場第13番

 

室町時代に雪山によって開創されました。御本尊の十一面観音坐像は元は常光寺(滋賀県甲賀市)にあったもので、南朝第2代の後村上天皇が父である後醍醐天皇の菩提を弔うために仏師秀弁に作らせたものです。

 

 

細長い参道に続いて山門があります。



 
庫裏にお声がけさせて頂くと、

 
本堂に上げて頂き、御本尊にお参りすることができました。
 

 
専用御朱印帳の御詠歌。
 
 
紙いっぱいに力強い直書きの御朱印を頂きました。清々しい筆致です照れ