ちょっと前は録画リストはNHK-BSの番組ばかりだった時期もあったんですが、最近はBSイレブンの番組が多いです。


・「ヴェラ~信念の女警部~」土10~11時、日10~11時

・ポワロ 月18~19時、19~20時


BSイレブンって調べたらビックカメラが親会社でした。過去に他局や海外で放送されたドラマの再放送や公営ギャンブル(JRAの競馬中継でもたまにお世話になっています)、深夜アニメ、ニュースや報道・トーク番組に力を入れています。2010年以降黒字化しているので戦略的に成功しているのでしょう。


ポワロとホームズ、鬼平は嫌ってほど他局でも再放送を繰り返し見ているのですが、BSイレブンのポワロの再放送は吹き替えではなく字幕なので(全然聞き取れませんが)生の声を聞けるメリットがある反面、画面から目が離せないので困りものです。あとヘースティングスのポワロに対する態度が、吹き替えだと敬語ですが字幕だとタメ口なのでつい「おい、いつの間にそんなに偉くなったんだ?」と思ってしまいます。字数の関係とかあるのでしょうか。

 

さて、先述したヴェラというのが今はまっている海外ドラマで、「~信念の女警部~」というのは邦題で後から加えたようです。イギリスのITVが2011~2023年まで13シーズンを制作したミステリー番組で、アン・クリーヴスという推理作家が原作を書いています。


タイトルのVERAが主人公の女警部で、仕事にのめりこんで部下に皮肉や罵声を浴びせて感情的になる場面が目立つ嫌なオバサンなのですが、事件の裏に交錯する人間の悲しみや憎しみに必死に食い込み、隠された真相にたどり着く鋭い能力を尊敬されています。

イギリス特有のジョークや皮肉なやりとりもそうですが、テーマソングが短調で重苦しいメロディーで、毎回見終わった後に何かため息をつきたくなるような回も多いのですが、その苦みがクセになる魅力です。舞台とされているイギリス北東部も小さな街を離れると何もない草原や寂しい海岸線が続き、話の背景にはうってつけに思えます。

ヴェラは部下からマムと呼ばれていて「仕事場でお母さんってどうなんだろう」って違和感が最初あったのですが、調べたらma'amでマダムmadamの略語でsirの女性版みたいな丁寧語らしいです。ただ人によってはオバサン扱いするなと不快に思われることもあるそうです。

 

たまたま見つけて見始めたのがシーズン5からで、シーズン13まであるようですがBSイレブンでどこまで放送してくれるのか気が気でないところです。Amazonプライムでシーズン1だけ無料で見られるので、今回始めてシーズン2(90分✕4回)をレンタルしました(買うこともできます)。見始めたら1週間で見終わらないといけないのですが、わりあい難なく見られました。どうも期限があるのは落ち着かないんですが。

 

似たようなドラマシリーズで以前ヘレン・ミレンが主演していた「第一容疑者」というのも、同じようなキャラ設定の女性警視が主人公で、こちらはハマってDVDを買って所有しています。吹き替えの声を丘みつ子が担当してました。

 

 

長いシリーズで相棒となる部下の部長刑事は一回交代しているので二人なんですが、一人目はイケメンキャラです。同じコーヒーを飲み合ったりVERAも適度な距離感をオバサンとして楽しんでいるように見えなくもないんですが…。

 


荒涼とした草原が似合います。