東洋文庫ミュージアムに行ってきました。場所は山手線の駒込駅から徒歩8分、六義園の南側にあります。

1917年に三菱財閥の岩崎久弥総帥が、当時の中華民国の総統府の顧問をしていたジョージ・E・モリソン(旅行家、冒険家)の膨大な中国に関連する蔵書(モリソン文庫)を購入し、それを中心とした東洋に関する蔵書を管理するための図書館・研究所として設立されました。
支払いが確実なので当時、世界各地の書店が東洋に関する貴重書が現れると購入しないかと競って話を持ち込んだそうです。

戦後の財閥解体で危機を迎えましたが政界が支援に乗り出し、同じく静嘉堂文庫と共に国会図書館の支部として存続しました。2009年に支部契約は終了しました。
 

漢籍、和書、欧文資料のほかチベット語、タイ語、アラビア語、ペルシア語、トルコ語などのアジア諸言語の文献が収められ、内訳は漢籍40%、洋書30%、和書20%、その他アジア言語10%となっています。

全種類の資料をあわせた所蔵総数は約95万点で、5件の国宝と、7件の重要文化財を含んでいます。

 

 

2011年に東洋文庫ミュージアムを併設した新本館がオープンしています。

同じ三菱グループの小岩井農場の食材を使ったレストランも併設されていますが、この日は貸し切りになっていました…。

 

 
分かりにくい画像になってしまいましたが、水が張られています。

 

 
好太王碑(広開土王碑)の拓本のレプリカ。高さは6.3mあるそうで、拓本を取るのもひと苦労ですね。
左上のほうに「倭」の文字が見えます。
 

 
これが見たかったモリソン文庫の本棚。「日本一美しい本棚」と評する人もいるそうです。
手に取って読みたくなりますが、それをやると警報が鳴ってしまいます。規定の手続きが必要だそうです…まぁ稀少本なんで当然ですけどね。
 


脚立が置いてあったので実際に閲覧申込みとかあるようですね。

 
間に展示のためのスペースがあります。家の本棚でもこういうスペースを作ろうと思い立ったことがあるんですが、そのためにどかす本が多すぎて断念しました。
 

 
奥には展示スペースがあり様々な稀少本が展示してありました。
薄暗い廊下に、深い吹き抜けにガラスが乗せられているような箇所が続いていますが、これはクレバスエフェクトという仕掛けで実際は吹き抜けではなく深さ10cmしか無いそうです。
 

 
実はこの近くでフラッとある古本屋さんに入ったのですが、なかなかユニークな品揃えでつい3冊も購入してしまいました。
私にとっての稀少本になりましたおねがい
そのうちの一冊。