特大級のスキャンダルに初めて見舞われた大谷ですが、事件後もそこそこの活躍をしているようですね。高額契約の割には物足りないと厳しい評価もあるようですが今回の騒動の影響ってよりも、目立つ成績の選手が徹底的に相手チームに研究されて抑えようとされるのはプロスポーツなので仕方ないですね。
 
日米で今回の騒動に対する見方が全く違うのが面白いです。
日本は総じて大谷性善説(私はあくまで中立的)ですが、米国では「大谷が知らなかったはずがない」「一平はスケープゴートなんじゃないか」と疑惑の目を向けられているようです。
まぁこのへんは巨人の主力選手のスキャンダルに巨人ファンは(不快に思いながらも)見てみぬふりで、他の球団ファンは声高に厳しい処分を要求する、みたいな贔屓目によるスタンスの違いは多少あるんでしょう。
 
ただそれも元をたどると米国で愛されているベースボールを日本人選手・大谷が席捲していたことへのやっかみ、もっと言えば少し排他的な見方も混じっているような気がします。大相撲での白鵬(宮城野親方)に対する厳しい処分や、バレンティンが王貞治の本塁打記録を超えた時の微妙な空気と通じるものでしょうか。
 
あと大谷は良かれと思ったのかもしれませんけど「契約期間中に年200万ドルしか受け取らず、6.8億ドルは2034~43年の後払い」という特殊な契約をしたのも、米国では否定的に捉えられているようです(本当に良かれと思ったのかは知りませんが)。
なぜなら残りの報酬を受け取る際にカリフォルニアから転居してしまうと、同州は9800万ドルの税収を失う可能性があるそうです。またそれが球団の年俸総額が一定金額を超えると球団に課される「ぜいたく税」の回避目的なんじゃないかといううがった見方もあるようで、ライバル球団ファンにしてみると何か抜け道的なことを姑息にしているように映ったとしても仕方ないかもしれません。
そうすると先払いの分だけだと年収3億円くらいですから、一平の借金返済に充てられた7億円は2年以上の報酬になるのでかなりな大打撃ですね。まぁ大谷くらいになるとCM収入とかありますからこれよりも収入はあるんでしょうけど。
 
一平に近づいた違法賭博のブローカーは、信用取引(後払い)で自己資金にレバレッジをかけた金額を借金させる形で賭けさせていたようです。それ自体がもう州に関係なく違法行為だそうです。
エンゼルス時代の年収が1300万円と推定される一平には到底払える金額ではないので、最終的に大谷が補填することを見越して確実に負債を回収できると踏んで一平に近づいたんでしょうね…。何で引っかかっちゃうかなぁ。もう蜘蛛の巣にからめ取られた蝶のようですね。
 
まぁ脇が甘かったといえばそれまでですし、新庄も22億円横領されたことがあると言ってますし(目立ちたがり屋は相変わらず…)、やっぱり野球ばかりに打ち込みすぎて世間の常識からかけ離れてしまっているような人は(野球バカって言葉を避けようとすると面倒くさいです)、それこそ球団主導でしっかり野球だけに集中できるように生活管理をしてあげるくらいのサポートが必要なのかもしれませんね。大谷は日ハム時代は栗山監督に外出も許可制にされていましたしね。
 
一平はどこにいるんでしょうね。日米では面が割れてしまってますし、マカオあたりで一発逆転を狙って倍率ドンさらに倍って感じでギャンブルしていたら学歴詐称疑惑と合わせてクズの道を極めてて面白いんですが、「一度も勝ったことがない」ギャンブル依存症の人ってちょっと異様ですけどね…。
あの借金ばかりして競馬してるお笑い芸人だって(私は人から借金してまで競馬するスタンスは大嫌いですが)、ごくたまーに当たりますしね。いつも自分の誕生日の数字にまつわる馬券しか買わない競馬ファンとかたまーにいますけど、その人だってごくたまには当たるでしょうし、「一度も当たったことがない」って博才以前の話なような気がします。
ギャンブル依存というより、わざと外して大谷のお金を溶かしてしまうことに喜びを見い出していたのかな、と邪推してしまいます。
あとハズレが続くとそもそもやりたくなくなってきますけどね。当たった時のドーパミン?が放出する報酬系の快楽が一度も形成されてないのに、何が楽しくてやってたんだろう?と思います。暇つぶしにダラダラパチンコやってるような感覚だったんでしょうか。
 
まだまだ考えさせられることの多い事件です。