神田駅から神田駅北口という交差点に出てすぐ右折すると、神田駅から北に向かうあらゆる線路が集まった高架下を通過します。千代田鍛冶町郵便局の手前です。
神田駅に停車する中央線、山手線、京浜東北線のみならず東北本線、高崎線、東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線など通過する路線も含めて相当な線路の束の下になるので幅が広く、線路下に沿って中央に道がありその脇に建物が立ち並んでいます。高架下の建物が二列に並んでいる感じでしょうか。ただ両側を建物で挟まれ上は線路の底が塞いでいるので、昼間でも何だか薄暗い場所です。表通りは神田らしい賑わいですが、この通りはちょうど表通りの店の裏口が並んでいる様相です。
 
この場所の近くをよく通るので何となく気になっていたのですが、既視感までには至りませんでした。
ところがとある深夜にこの近くを通って見たときの不気味さからハタと気がついて検索したところ、やはりそうでした!見たことがありました!
以前NHKで放送していた「岸辺露伴は動かない」というドラマの「背中の正面」という回で出てきた「黄泉比良坂」(平坂)のロケ地でした。この回のゲストスターは市川猿之助だったので幻の回になってしまったのかもしれませんが、ドラマではその怪演が光っていただけに惜しまれます。
この路地は坂ではなく平面なんですが、ドラマでは「坂」は「境」に通じてあの世とこの世の境目であり、聞こえないはずの音楽が鳴ったときに後ろを振り向くと魑魅魍魎が襲いかかって霊界に引き釣りこまれてしまうという設定でした。その瞬間の映像を見た者からすると、この路地はより不気味に見えてきます。
 
真っ昼間でもこんな感じです。人通りも少なく、それぞれ表側の店の裏口になっています。裏口だらけの道って大通りの裏の車も入れないような小道みたいなイメージでしょうか。
 

 
夜8時頃。手前の高架下の通りの照明が差し込んできて、かえって昼間よりも明るい印象です。
 
 
でも少し奥に進むとこんな感じで、先ほどの照明が当たらず申し訳程度の街灯だけになり、不気味な暗闇に支配された道になります。こうなると確かにあの世とこの世の境目が何かの瞬間に開けても説得力がある情景になります。
何度か時間を変えて写真を撮ったりしていたのですが、こういうのを聖地巡礼っていうのでしょうか。神田駅からすぐなので気軽に行ける不気味なスポットです。
 
 
帰りに自販機でジュースを買ったらいきなり抽選が当たりました。たまーに当たるんですが久々ですね。話をすると当たったことないって人が多いみたいですが。
さっきの場所を見に行った帰りだったので何か妙な力が働いたのかと勘ぐってしまいましたw
 
 
いきなりだったのでまず写真を撮って、次に消えないうちに(消えるものなのか知りませんが)何を選ばせてもらおうかを短時間のうちに決断しないといけなかったのですが、面倒だったので先に買ったペットボトルのジュースと同じ缶ジュースにしました。