だいぶ前に当初の姿に復元された東京駅・丸の内北口改札口のドーム。上だけ見るとヨーロッパのどこかの宮殿みたいに手が込んでいます。
実はこの中層階が客室になっているのが東京ステーションホテルです。ドーム側ではなく沢山の東京駅に乗り入れるホームを見渡す側の客室で松本清張が「点と線」を執筆した(東京駅にまつわる話に重要なシーンもありますね)、というファンにとっては聖地なんですが、いちばんホテル寄りの中央線のホームがかさ上げされてしまって、往時の景色は望めなくなってしまったそうです。
ただ客室の雰囲気や、ドーム側の客室で行きかう乗客を見てみたい、というのがあり、県境をまたいでの外出自粛が要請されていた時期に泊まりに行ってみました。都内の家からは40分くらいですかね…。
丸の内側の駅舎の中央に、あまり目立たないホテルの入り口があります。
廊下は白をベースにした明るい色調です。
さて客室ですが、清張ゆかりのホームが見える側ではなく、丸の内北口改札口が見下ろせるドーム側の客室を予約しました。
何かシャンデリアがまばゆくて、清張が薄暗い部屋でカリカリ原稿を書いていたシーンを勝手に想像していた自分にとっては予想外でした。