中道山明王院
■真言宗大覚寺派
■御本尊:十一面観音
■広島県福山市草戸町1473
■札所:中国三十三観音第8番
広島県福山市の芦田川に面した愛宕山の麓にあるお寺で、隣には草戸稲荷神社があります。かつては常福寺と称し、本堂と五重塔は国宝に指定されています。
常福寺は807年に弘法大師空海によって創建されたと伝えられていますが、御本尊の十一面観音像は平安時代前期の作品で創建をその頃と比定する説もあります。
中世には門前に草戸千軒町が栄えていましたが、現在は川底に埋もれてしまい、それが遺跡として評価されています。江戸時代には福山藩主だった水野家や阿部家の庇護の下で繁栄しました。
**************************
JR山陽本線の福山駅からタクシーで10分ほどの場所にあります。福山駅は大三島に向かう高速バスの発着地でもあり、大山祇神社の帰りに立ち寄りました。
さっそく境内まで石段が続いています
石段の手前の閻魔堂。江戸時代に建てられ、閻魔大王と十王が祀られています。
石段を登り切ったところの山門の下から境内を見たところです。
山門手前のお不動さま
本堂(国宝)は入母屋造で屋根は本瓦葺きの建物で、鎌倉時代の1321年の建立と判明しています。和様建築に鎌倉時代以降の新様式である大仏様(だいぶつよう)、禅宗様を加えた折衷様建築の貴重な代表例とされています。