金剛峯寺と壇上伽藍の間に位置する南谷地区の宿坊と、高野山霊宝館をご紹介します。山内路線バスだと「霊宝館前」のバス停の周辺です。

 

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まずは金剛峯寺に最も近い常喜院にお参りしました。平安時代に空海の十大弟子のひとり実恵が開創した寺院で、子安延命地蔵尊を奉安しています。

 

山門の横の地蔵堂は目の前の道のカーブでの事故が多いことから2001年に落慶されましたが、それ以後事故が減ったそうです。御本尊の恵宝地蔵は「赤地蔵」と呼ばれ左足を前に出したお姿をされています。








 

庫裡で御朱印をお願いしましたが、最初は御不在だったので他を回ってから再度寄らせて頂きました。とても丁寧に対応して下さいました。


#高野山常喜院御朱印

 

問題の地蔵堂前のカーブを曲がって(確かに見通しの悪い急カーブです)壇上伽藍のほうに進み増福院にお参りしました。平安時代に源賢が開創した寺院で、西国愛染十七霊場の第10番札所にあたります。

 

山門の前に背の高い杉の木がありますが、そこから覚海という僧が天に昇って天狗となり高野山を護っているという伝説があります。



 

御本尊の愛染明王の御朱印を頂きました。


#増福院御朱印(西国愛染十七霊場)

 

壇上伽藍の方に進んで左手の道を少し入ると遍照尊院があります。平安時代初期に創建され、御本尊は両界大日如来です。当地で空海が修行していたら周囲が明るく輝き良い香りが林に満ちて、魔訶毘盧遮那如来如意宝生の三昧を体得されたと伝えられており、当地は以来「遍照ヶ岡」と呼ばれていたそうです。

 

山門をくぐった境内に広がる枯山水のお庭を、こうやくんが眺めています。




 

庫裡の玄関あたりからこうやくんに近づいて撮りました。


 

御本尊の大日如来の御朱印を頂きました。


#遍照尊院御朱印

高野山霊宝館は、高野山の町の中心部にある文化財の保存のための施設で、国宝21件、重要文化財142件などが収蔵されています。国宝はほとんどが絵画や書跡典籍・古文書です。小さめながらミュージアムショップも併設されています。

拝観料を払って見学しますが、受付で御朱印を頂くことができます。



秋のように木々の葉が黄色づいていますが、夏まっさかりです。



御朱印にある紫雲殿(登録有形文化財)は、館内に大正9年に建てられた宝物館です。


#高野山霊宝館御朱印