松森山檀林寺
■真言宗大覚寺派
■御本尊:准胝仏母
■京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町2-10
840年頃に嵯峨天皇の后・檀林皇后により創建されましたが、皇后の没後衰退し、跡地には現在の天龍寺が建てられました。
1964年に檀林皇后の遺徳を偲んで現在の地に再建されました。門前には京都で最初に禅の講義が行われたことを示す「山城国一ノ寺 檀林寺」と刻まれた石標が立っています。
しかしこの檀林皇后は仏教に帰依し過ぎて(?)、諸行無常の真理を示して人々に菩提心(悟りを求める心)を呼び起こすために、死後自らの遺体を路傍に放置させてその変化を絵師に描かせるよう遺言したそうです。仏教では「九相図」(九相詩絵巻)と呼ばれ小野小町にも似た伝説があるそうですが…。
「檀林皇后九相図会」は京都東山の西福寺に残されています。
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祇王寺に至る道の途中に山門があります。昭和に再建された寺とは思えない雰囲気です。
池泉回遊式の庭園がありましたが、ちょっとお手入れが行き届いていないような…。
本堂には檀林皇后ゆかりの品や、日本や中国の美術品が陳列されています。
御本尊の御朱印の書き置きを頂きましたが、和紙の端がほつれていて貼るのがえらい大変でした。