≪2016/2/7 御首題・御朱印・画像追加、文章改訂、①②に章立て≫




京王電鉄の千歳烏山駅から循環バス(駅からバス停が少し離れています)で5分くらいの場所に寺町地区があります。このあたりはバスが通るのがやっとな細道で、寺町通りと松葉通りがメインロードとなっています。行政区分だと世田谷区北烏山になります。





今回は①~③と多聞院を御紹介します。


原立山妙高寺…もともと浅草橋場にあったお寺、江戸時代創建。


妙祐山幸龍寺…もともと徳川家康の祖母正心院殿日幸の帰依により、日春上人が浜松城外に開山。家康の江戸入府に伴い湯島→浅草と移転。江戸時代には150石の寺領をもつ御朱印寺で、谷中宗林寺・本所法恩寺とともに京都本國寺末触頭を勤めた。また江戸十大祖師の一つ。関東大震災で焼失し、昭和2年当地に移転。


金剛山悲願寺多聞院…真言宗豊山派のお寺で、1628年に新宿角筈村に創建され昭和30年に当地へ移転。御府内八十八ヶ所霊場の第3番札所、玉川八十八ヶ所霊場の第44番札所にあたる。


本覚山妙寿寺…法華宗本門流。もともと谷中に日受上人が妙感寺と号して開山。のち本所猿江へ移転し猿江稲荷社の別当を勤めていた。関東大震災後に当地に移転。


*************


まずは中央自動車道の南側の妙高寺にお参りしました。こちらは一回目の訪問で御住職がお留守でしたが、今回はいらっしゃいました。気さくな方で色々とお話し下さいました。




何か漠然と寂しいと思ったら…日付がありませんでした。

妙高寺御首題世田谷千歳烏山
#妙高寺御首題


次に幸龍寺にお参りしました。とても広い境内です。山門から入って右手に大きなのぼり旗の立った清正公堂があります。








さざれ石がありました。本場の岐阜から採取されたものだそうです。




本堂右手に寺務所があり、御首題をお願いしました。

これでようやく江戸十大祖師がコンプリートです!


幸龍寺御首題世田谷千歳烏山
#幸龍寺御首題


通りを挟んで向かい側の多聞院に伺いました。こちらは真言宗豊山派のお寺で、御府内八十八ヵ所の札所もされています。



仏足石がありました。お釈迦様の足の裏の相で、お釈迦様が説法された後に石の上に残っていたものを人々が石を刻んで残して礼拝してきた名残りだそうですが、ずいぶん幾何学的な文様です。






庫裡で御朱印を頂きました。実はこのとき100円玉と500円玉をひとつ間違えて出してしまいました。出した瞬間に気が付いたのですがひっこめる訳にもいかず笑い泣き



#多聞院御朱印(御府内八十八ヵ所)

次に幸龍寺の北にある妙寿寺にお参りしました。こちらは法華宗のお寺です。




当地に移転する際に、蓮池藩(佐賀藩の支藩)旧藩主・鍋島子爵邸の和風建築を移築して庫裡としました。現在は客殿として使用しているそうですが、明治時代の華族の雰囲気がそこはかとなく漂う建物です。







その奥に本堂がありますがとても大きく、遠くからでないとなかなか全体が写真に納めにくいほどです。お庭も緑が深くて落ち着く境内です。






庫裡で御首題をお願いしたところ、学者のような感じの御住職が出てこられて「御首題?御朱印の間違いじゃないの?」と仰ってました。法華宗では御朱印と言うのでしょうか?書いて下さったのは御首題でしたが…。非常に凛とした筆致で気に入っています。


妙寿寺妙壽寺御首題世田谷千歳烏山
#妙寿寺御首題



千歳烏山②御首題めぐりに続きます。