先週のレッスンでは
落語のテキスト
今週のレッスンでは
シェイクスピアのような
古典的なテキストを使って
セリフを
音楽のように話す練習をしました

そんな中で
「演じるな、生きろ」
と普段指導している先生に
ある方が
何故、今回は〔演じろ〕と言うのか?
と疑問を投げ掛けました
これってとても良い質問です
先生の返答で
どこまでその方が納得されたかは
わかりませんけれど
結局のところ芝居は
〔演じるもの〕なのです
なぜならそれは〔見世物〕だから
ただしそれがいかにも
〔演じて〕いるようにしか見えないのと
その役を〔生きて〕いるように見せるのとでは
違うんですよね
一見矛盾していますが😅
私の場合
はじめは〔演じる〕=テクニックに
時間を取ります
しかし
稽古を繰り返すことで
テクニックという意識から離れ
よりその役の心や感情、人格的なところに
シフトしていきます
最終的に目指すのは
まさしく〔役を生きる〕こと
真っ白いキャンバスに
演じる=テクニックという色を
たくさん重ねて行ったあと
ヘラを使って
重ねた色(演じる)を削ぎ落としていく作業
しかしどんなに削り落としても
最初の真っ白いキャンバスに
戻ることはありません
薄くあるいは濃く
様々な〔色〕が残るからです
その複雑さが人生なのだ
と、私は思うのです
だから不器用な私の芝居作りには
時間がかかります
でももし今のレッスンで
先生がやろうとしていることを
習得できたなら
もっと短い時間で
同等の結果を
得られるようになるのかもしれません
そうすれば
稽古日数の少ない作品でも
果敢に挑めて
もっと多くの作品に
出られるようになるのかもしれない

でもそう簡単には行かないのですよ

レッスン後に先生に呼び止められ
「これがあなたにとって大きな課題」
と言われました
はい、おっしゃる通りですございます

まだまだ学びは続きます