恩師・平山一夫先生の私塾
「パンセ塾」に通い始めた年に
舞台『オリーヴの木と泉の間に』が上演され
これが私にとって
台詞も役もある
初の大舞台となりました

発声もまだまだ
演技なんてものは未熟過ぎて
ずいぶん皆さんに
ご迷惑をおかけしたことと思います
その初舞台で
キラリと光る素晴らしい演技をされていた
先輩女優のAさん
恩師が絶賛した
素敵な女優さんです

Aさんとは後にも先にも
この時しか御一緒していませんが
その後
毎年の年賀状を欠かしたことはなく
かれこれ32年のお付き合いです
とは言え
会うことも
電話で話すこともしてこなかったため
私にとってのAさんは
32年前のあの時のイメージのまま

そんなAさんは
西川流日本舞踊の名取で
今回、西川翠扇さんの会では
長唄「藤娘」を踊るとの連絡を頂き
鎌倉芸術館まで足を運びました
初めて降り立つ大船駅
ちょっと探検心がくすぐられ
会場までの案内図を無視して
全く別の方面の出口へ行ってみると
大きな観音さまが見えました‼️
大船観音寺(おおふなかんのんじ)は
神奈川県鎌倉市岡本一丁目にある曹洞宗の寺で
大船観音と通称されるこちらの像は
全長約25メートルの巨大白衣観音像で
知られているそうです
さて
寄り道もほどほどに
タクシーで会場まで向かい
Aさんの出番前には到着
私もかつては花柳流日本舞踊を
習っていたことがあり
お稽古で藤娘を踊ったことがあるので
懐かしさで胸がいっぱいになりました

幕が開いて
Aさんが登場すると
場内からは拍手か沸き起こりましたよ👏
藤娘は藤の花の妖精なので
美しさと可愛らしさと神秘的な雰囲気が
Aさんにピッタリ

指先まで神経の行き届いた踊りは
さすがです‼️
私とは大違い



ちなみに私が藤娘を教わっていた時には
先生から
「コラ❗さき❗サバサバサバサバ踊りやがって❗
色っぽく踊れ❗お前には色気がないのか❗」
と
いつも叱られていました







出番直後には
楽屋入り口で直接ご挨拶が出来たので
良かった

荷物になるといけないので
今日は手ぶらで行きましたけれど
明日
ご自宅に届くように
お祝い花の手配は済ませてあります

大勢の方が
Aさんに直接ご挨拶するために
列を作って待っていらしたので
私はほんの一言二言言葉を交わしただけで
退散
Aさん、人気者だなぁ~


