先日ブログで
「行ってきます」に込められた想いについて
お話ししましたが
「おかえりなさい」にも
2つの意味が込められているのを
ご存じでしたか❔
無事に帰ってきてくれたことへの
喜びと感謝
もうひとつは
その人が外から連れてきてしまった
いわゆる邪なものに対して
「元の居場所にお帰りなさい」
というお祓いの言霊としての意味です
毎日
出掛ける時と帰宅した時に
何の気なしに言っている
「行ってきます」「おかえりなさい」
実はそれがどれほど大切なことなのか
ある少女の話を思い出す度に
考えさせられます
それは
2011年3月11日
東日本大震災で
母親を津波にさらわれ亡くした
女子高生のインタビュー内容
あの日の朝
些細なことで母親と喧嘩をして
口もきかずに登校した彼女は
警報を受けて帰宅し
母親と急いで高台に向かって走りましたが
川を逆流してきた津波に
追い付かれそうになります
母親が
「私に構わず先に行って❗振り返らず逃げて❗」
そう後ろから叫ぶ声を背中で聞き
前だけを向いて必死に走り続け
何とか逃げきることが出来たものの
母親は途中で力尽きて
波にのまれてしまったそうです
彼女は
ひとつ後悔していることがあると話し
それは
その日の朝に喧嘩した母に
「ごめんなさい」
と謝れなかったこと
彼女は気丈にも
笑顔で話していましたけれど
無事に家を出て
何もなく帰ってこられることは
本当は当たり前じゃない
家族や大切な人に普段から
「行ってきます」「行ってらっしゃい」
「ただいま」「おかえりなさい」
「ありがとう」「ごめんなさい」
を
ちゃんと伝えていますか❔
3.11
あの日から14年
ご遺族の悲しみが
消えることはないでしょうけれど
この少女の話を思い出す度に
あの日
大勢の方々が犠牲になったことを忘れず
毎日を当たり前に過ごすのではなく
まわりの人たちにいつも
感謝と想いと伝えようと思います
今日はどれだけの人に
何回
「ありがとう」
を言えたかしら❔
1日のなかで
たくさん「ありがとう」を言えるのは
徳を積むことと同じ
どうか皆さまも
大切な人たちに
声に出して
想いを伝えてくださいね
