文化や風習は
時代と共に少しずつ変化するもの
言葉も例外ではありません
近ごろでは新年の挨拶までが
略語化され
「あけおめ」「ことよろ」
で済まされていますけれど
本来
新年の挨拶としては
相応しいとは思えないと感じているのは
私だけではないはず

帰って来られるのが
当たり前ではなかった時代に
行って参るが必ず帰ってきます
という誓いを込めた言葉が
今は略され
「行ってきます」
になっていると知り
感動で震えました

それは送り出す側の
「行ってらっしゃい」にも
安全に行って無事に帰って来てくださいね
という願いが込められているわけで
普段何気なく使っている言葉に
こんなにも温かくて大きな意味があったことに
胸が熱くなりました

芝居でセリフを覚え
声に出して発する時に気を付けているのは
声のトーンやスピード
微妙なニュアンスや伝えようとする想いですが
それを誤ると
相手への伝わり方が変わってしまうので
たくさん稽古をします
日々の接客業で
当たり前のように言っている
「ありがとう」も
実は気持ちを込めて発すると
お客さまが敏感に感じ取って
振り返り会釈してくれたりするんですよ

「行ってらっしゃい」にも
想いを込めて言ってみたら
お客さまは
どんな反応をされるのかしらね❔
日本語って美しい

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