観に行ってきました❗
『十一人の賊軍』
政権が移りかわる中で起こった戊辰戦争を背景に
十人の罪人たちが
藩の命令により決死の任に就く姿を描いた
時代劇アクション
1868年
江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜を擁する旧幕府軍と
薩摩藩・長州藩を中心とする
新政府軍(官軍)の間で争われた戊辰戦争
そのさなか
新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加わっていた
新発田藩(現在の新潟県新発田市)で
繰り広げられた
同盟への裏切りのエピソードをもとに
捕らえられていた十人の罪人が
新発田藩の命運を握る砦を守る任に就き
壮絶な戦いに身を投じる姿を描いています
戦だから当たり前なのですが
刀で首や腕や指が切り落とされたり
爆弾で破片になった人体の塊など
グロくてエグい

むしろこういうのを描いていたから
戦(戦争)の残忍さや愚かさが
直球で伝わってきました

巨大な組織の残酷さはいつの世にもあるもので
今もなお
権力者が名もない人たちを犠牲にし
戦争を繰り広げています
今回は
「勝てば官軍、負ければ賊軍」
道理はどうあれ
強い者が正義者となるという意味の慣用句ですが
タイトルのとおり
「賊軍」にスポットを当てていて
弱くても蔑まれていても
彼らにだってもちろん意地はある
例え負け戦になったとしても
一寸の虫にも五分の魂
どんなに不利な状況や不当な権力にも
物怖じすることなく立ち向かい
反抗する気概を持った彼らには
まさに
人間の反骨精神に響くメッセージがあって
155分の長さを
全く感じさせませんでした
あ、ちなみに
罪人は十人ですが
なぜ『十一人の賊軍』なのかは
映画のクライマックスで判明しますので
最後までお楽しみくださいね
ハッピーエンドではないため
見終わったあとに
みぞおち辺りが
重たいような気持ちになりましたが
観て良かった作品です