さて
ホルモン療法の
先日の記事の続きを書きますね鉛筆


LH-RHアゴニストは
閉経前の女性に投与して
エストロゲンの量を減らすホルモン剤で
エストロゲンは卵巣でつくられますが
実際には脳から指令が送られ
脳の視床下部から
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LH-RH)
分泌され下垂体を刺激します

その刺激によって下垂体から
性腺刺激ホルモンが分泌されて卵巣を刺激
その結果
卵巣からエストロゲンが分泌される
という仕組みだそうですニコニコ

 LH-RHアゴニストは
この最初の段階で作用する薬で
性腺刺激ホルモン放出ホルモンが
下垂体の受容体に結合するのを邪魔して
下垂体から卵巣に
エストロゲンの分泌命令が出されるのを
阻止しています

 タモキシフェンと併用することもよくあり
通常は2年~5年間使いますが
その間は生理が止まるものの
投与をやめると卵巣機能が回復して
生理が戻るのも特徴とのこと

私は「タモキシフェン」オンリーなので
この注射を打ったことはありませんけれど💉

今後閉経が確定したら
タモキシフェン➡️アロマターゼ阻害薬に
切り替わることになると思いますが
アロマターゼ阻害薬も
エストロゲンの量を減らすホルモン剤で
閉経後の女性に効果があります

 閉経後は
卵巣でのエストロゲンの分泌は停止するものの
副腎でつくられるアンドロゲンという
男性ホルモンが
脂肪細胞などで
エストロゲンにつくり変えられます
この時に働くのがアロマターゼという酵素なので
それを阻害するのがこのお薬なの

プロゲステロン製剤(黄体ホルモン製剤)は
 間接的にエストロゲンの量を減らしますが
その作用はよくわかっていない部分も多く
ほかのホルモン剤が効かないときに使われます

 術後に行われるホルモン療法には
 現在
3種類のホルモン剤が用いられていて
閉経前後で選ばれる薬は異なり
タモキシフェンは
閉経前か閉経後かにかかわらず使われますが
LH—RHアゴニストは閉経前
アロマターゼ阻害薬は閉経後に使われています


 ホルモン療法は
抗がん剤にくらべて副作用が少なく
それでいて高い効果があるのが
大きなメリット❗
とは言え
エストロゲンの量を下げる治療法のため
本来の閉経前であっても閉経と似た状態になり
更年期障害のような症状を訴える人が
少なくありません

私もたまに
ホットフラッシュ、動機や不安
睡眠障害、イライラなど
典型的な更年期症状が出ますが
特にホットフラッシュは
ホルモン療法を行った人の半数以上に
あらわれているそうです🔥

ただ更年期障害治療のために
ホルモン補充療法をしてしまっては
ホルモン療法の意味がなくなるので
そこは我慢我慢プンプン

そのうち体がエストロゲンの低い状態に慣れて
楽になってくるので
それを待つしかないけれど
どうしても我慢できないほど辛ければ
更年期障害に使われる漢方薬を使ったり
うつ状態には抗うつ薬を使うこともあります

またアロマターゼ阻害薬は
タモキシフェンより
ホットフラッシュが出る率が低いと言われていて
閉経と判断できれば
早めにアロマターゼ阻害薬に変えるのも
良いかもしれません

 現在私も服用している
タモキシフェンには
子宮内膜の増殖作用があるため
不正出血が起こることがあり
子宮体がんのリスクを高めることが
わかっています

それでも800人に1人の割合の発生率が
800人に2~3人に増えるという程度のため
タモキシフェンでの治療は有効とされています
ただし年に一度の子宮がん検診は
必ず受診していますけれどウインク

 子宮がんのリスクが高まっても
タモキシフェンには
10年間で乳がんの再発を相対的に
45%も抑えるというメリットがあるため
副作用のデメリットよりも効果的と
判断されているのでしょうね照れ

子宮体がんは
不正出血により早期発見が可能で
タモキシフェンに誘発される子宮体がんは
比較的悪性度が低く
早期に見つかれば手術で治る可能性が高い
とされています
しかし、乳がんは再発してしまえば
完治は困難ですからねショボーン

 アロマターゼ阻害薬や
LH—RHアゴニスト製剤は
エストロゲンの量を減らすため
骨量が減少し
骨粗鬆症になりやすくなることが
わかっています
反対に
タモキシフェンは骨量を増やして
骨を丈夫にする作用があります
そのおかげで
交通事故でも骨折しなかったのかも!?
(でも平台の角にぶつけて右足中指骨折したけど😅)

 骨量が低下してきた場合には
骨量を増やす薬を併用することになります
今後は骨粗鬆症の検査も必要になりそう🦴

閉経後に服用する
アロマターゼ阻害薬は
関節の痛みやこわばりが出る副作用が
あるらしいのですが
これも
時間経過で軽快する場合が多いとのこと

骨粗鬆症が予防できるなら
ずっとタモキシフェンでも
良いのになって思っていたのですけれど
アロマターゼ阻害薬の方が
効果が高いことがわかって
今はこちらが標準治療となっているそうです

なんでも
タモキシフェンを5年間服用するより
アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール)を
5年間服用したほうが
再発率が13%低く
しかも
副作用も少ないことが報告されたのだとかびっくり

 また
タモキシフェンを2~3年服用したあとで
アロマターゼ阻害薬(エキセメスタン)に切り替え
計5年間治療を続けると
5年間タモキシフェンを続けるより
再発率が32%も低下
さらにタモキシフェンを5年間服用したあとで
アロマターゼ阻害薬(レトロゾール)を
5年間続けると
再発率がさらに40%も低くなるなど
アロマターゼ阻害薬の効果が報告されています

 私はすでに
タモキシフェンを5年間服用しているので
今後
アロマターゼ阻害薬を服用したら
向かうところ敵なし!!な気分よねニヤリ


医学や薬の効果などは
日々進歩していて心強い

癌を恐れなくなる未来は
そう遠くないかもしれません照れ